SECのへスターパース、暗号資産に関する立法を支持

SECへスター・パース氏、暗号資産に関する立法を支持

米証券取引委員会(SEC)コミッショナーのへスター・パース(Hester Peirce)氏が、10月12日に行われた証券業者協会のカンファレンスにて暗号資産に関する新たな立法を目指すことを表明した。The Blockが報じた。

パース氏は暗号資産を支持するコミッショナーであり、これまでは立法に対して楽観主義の姿勢をとっていた。しかし、ゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)氏がSEC委員長として就任して以降、SECは暗号資産市場の規制を効果的に行うことができず、この7か月の間でステーブルコインの崩壊やレンディングプラットフォームの相次ぐ破産などを招いてしまった。

このような市場の混乱を受け、パース氏は楽観主義から積極的な立法措置へスタンスを切り替えたとのこと。同氏は「SECはいくつかの強制措置以外、何もできていません。今が立法のための良い時期だと考えています」と述べている。

パース氏によると、この7か月に起きた市場の混乱は暗号資産市場特有のものではなく、従来の市場においても起こってきたことであるとのこと。つまり、従来の市場の教訓を参考にすることで、暗号資産市場の大部分の混乱を防ぐことができるという。

パース氏は暗号資産市場に関する法案の一つとして商品先物取引委員会の権限強化を挙げている。

ゲンスラー氏の暗号資産市場に対する監督体制に批判が相次いでいる。SEC委員のマーク・ウェダ(Mark Uyeda)氏もパース氏と同様に立法措置を見送るSECのアプローチを批判している。また共和党のパット・トゥーミー(Pat Toomey)氏は9月に行われた米上院銀行員会にて「SECは規制の明確化に失敗している」とゲンスラー氏に対して直接批判を行っている。

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参考:The Block
images:Reuters

Source: https://www.neweconomy.jp/posts/266016