米ブラックロック、欧州でブロックチェーン関連企業ETF発売 | あたらしい経済

米ブラックロック、欧州でブロックチェーン関連企業ETF発売

米大手資産運用会社ブラックロック(BlackRock)が、ブロックチェーン関連企業株で構成される上場投資信託(ETF)を9月29日に発表した。

ファンドの名称は「iShares Blockchain Technology UCITS ETF(BLKC)」となっている。iSharesとはブラックロックが運用するETFブランドであり、同ブランドはETF市場において世界最大のシェアを持っている。

同ファンドはブロックチェーンに関連する35社で構成されており、コインベース(Coinbase)、ギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)のような金融系、マラソンデジタル(Marathon Digital)、ライオット・ブロックチェーン(Riot Blockchain)のようなマイニング系、IBM、エヌビディア(Nvidia)、AMDのようなIT系などが含まれている。

このファンドはNYSE FactSet Global Blockchain Technologies Capped Indexに連動するように運用される。投資ポートフォリオの全体像としてはブロックチェーンを主事業とする企業への投資が75%、半導体企業のようなエコシステムをサポートする企業への投資が25%となっているとのことだ。

ブラックロックのプロダクト戦略担当であるオマー・ムフティ(Omar Moufti)氏は以下のようにコメントしている。

「ブロックチェーン技術の継続的な普及は、多くの産業にわたるその可能性を強調しています。BLKCが提供するエクスポージャーにより、当社のお客様は、新興のブロックチェーン・エコシステムの開発をリードするグローバル企業に投資する機会を得ることができます」

同ファンドは欧州の顧客に向けて販売されるものであり、ヨーロッパの証券取引所ユーロネクストに上場している。またファンドの総経費率は0.50%となっている。

なお、このファンドは暗号資産に直接投資するものではない。

ブラックロックは今年8月4日にコインベースと提携し、暗号資産のトレーディングおよびカストディサービスを提供することを発表している。また同月11日には機関投資家向けにビットコインの私募投信を開始している。

関連ニュース

コインベースとブラックロックが提携、機関投資家に暗号資産取引提供へ

ブラックロック、暗号資産・ブロックチェーン関連企業のETF申請

ブラックロックやフィデリティ、USDC発行元サークルへ4億ドル出資

グレイスケールの暗号資産企業株連動ETF、欧州初の上場へ

オーストラリアで個人投資家向けビットコイン現物ETF提供へ

参考:BlackRock
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Funtap

Source: https://www.neweconomy.jp/posts/262999