バンダイナムコ、web3対象の30億円規模ファンド立ち上げ

バンダイナムコがweb3スタートアップ対象ファンド立ち上げ

バンダイナムコホールディングスが、web3.0関連事業のスタートアップを対象とした投資ファンドを立ち上げたことが分かった。このファンドでは、「IP(キャラクターなどの知的財産)メタバース」の構築および新たなエンターテインメントの創出を目指して投資を行うとのこと。

同社は4月12日、ゲーム事業会社バンダイナムコエンターテインメント内に「Bandai Namco Entertainment 021 Fund(バンダイナムコエンターテインメント ゼロトゥワン ファンド)」の立ち上げを発表した。投資委員長はバンダイナムコエンターテインメントの代表取締役社長兼CEOである宮河恭夫氏が務めるとのこと。

このファンドの投資対象は、国内外のブロックチェーン、VR/AR/xR、AIなどの技術を活用したエンターテインメントに関連するプロダクトやサービス提供など、メタバースやweb3.0関連の事業を行うスタートアップ企業と発表されている。

投資対象のステージに関しては、プレシードからレイターステージまでの幅広い成長ステージの企業とのことで、年間10億円(3年間で30億円)程度の出資を想定しているとのこと。またチケットサイズ(1回の投資額)は数千万円~5億円とされている。

なお新たに立ち上げられた同ファンドのウェブサイトによると現在のポートフォリオには、アバター作成スタートアップGenies(ジーニーズ)、日本拠点でゲームパブリッシング事業を展開するPhoenixx(フィーニックス)、ライブ配信サービスのSHOWROOM(ショールーム)、ブロックチェーンゲーム開発のdoublejump.tokyo(ダブルジャンプトウキョウ)が挙げられている。

バンダイナムコエンターテインメントおよびバンダイナムコライブクリエイティブは昨年9月、Z Venture Capita、bitFlyer Holdingsと共に、double jump.tokyoへの出資を行っている。バンダイナムコはこの出資を通じて、エンターテインメント領域における新たな価値創造を目指していくとしていた。

また先月3月にバンダイナムコグループの研究開発会社のバンダイナムコ研究所は、日本発のゲーム特化のブロックチェーン「オアシス(Oasys)」プロジェクトに、初期バリデータとして参加している。

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参考:バンダイナムコエンターテインメント
デザイン:一本寿和

images:iStocks/BadBrother

Source: https://www.neweconomy.jp/posts/213194