アバランチ(AVAX)で「Rust言語」のみで開発が可能に、「Rust SDK」がリリース

アバランチ(AVAX)で「Rust言語」のみで開発が可能に

レイヤー1ブロックチェーン「アバランチ(Avalanche)」のエコシステム内での開発をサポートする「Rust SDK」のリリースが11月10日発表された。

「Rust SDK」開発したのはアバランチの開発部門「アバランチラボ・オフィシャル(AvalancheLab Official)」。リリースについては同部門のヘッドエンジニアであるパトリック・オグラディ(Patrick O’Grady)氏が発表している。

今回リリースされた「Rust SDK」を用いることで、ユーザーは「Rust(ラスト)」以外のプログラミング言語を全く利用せずにアバランチで独自のブロックチェーンを構築することが可能になるとのこと。

現在多くのブロックチェーン開発には「Solidity(ソリディティ)」というプログラミング言語が一般的に開発に使用されている。しかしこの言語はブロックチェーンでの開発のために新たに作成されたものであるため、利用するためには専用の学習を必要としている。このようにブロックチェーンに関する開発には新たに学習する必要のある事項が多いことから、参入障壁が高いとされてきた。

一方アバランチでは、世界でもすでに多くの利用者がいる「Go」言語でのブロックチェーン開発が可能になっており、多くの開発者が新しくプログラミング言語を習得することなく参入できたという。

そして今回開発に利用できるようになった「Rust」は、「Go」と同様にすでに多くの製品の開発に利用されている汎用性の高い言語であり、また既に習得している開発者も多い。そのため「Rust」が開発に利用可能になることで、他の業界の開発者がよりブロックチェーン業界への参入しやすくなるというわけだ。

アバランチは、2020年9月にメインネットをローンチしたレイヤー1ブロックチェーンで、DeFi環境の構築やツール開発が行えるプラットフォームだ。

アバランチでは異なるデータ構造を採用する3つのブロックチェーンを持つマルチチェーンフレームワークを採用し、重要機能の役割を分担することで高速な処理を実現している。そのためContract Chain(C-Chain)、Platform Chain(P-Chain)、Exchange Chain(X-Chain)が存在している。

またアバランチはイーサリアムのEVM(イーサリアムバーチャルマシン)に対応しているため、開発者はイーサリアムネットワーク上のアプリケーションをアバランチに移植できる他、誰もがアバランチのセキュリティを活用した独自のブロックチェーンを「サブネット」として自由に構築できる機能が搭載されている。

「サブネット」では、独自トークンや手数料などの料金体系等を自由に設定でき、またパブリックやプライベート型など、ブロックチェーンの形態を変更することも可能である。

アバランチは10月18日にハードフォークを伴う大型アップデートを実施。これにより「サブネット」のバリデータが「サブネット」独自のトークンをステーキングし、報酬が得られるようになっている。

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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/273480