バイナンスがドバイで暗号資産取引所のライセンス取得
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、中東ドバイで暗号資産取引所運営ライセンスを取得したことが3月16日分かった。
これによりバイナンスは、ドバイの規制当局であるドバイ暗号資産規制機関(Dubai Virtual Asset Regulatory Authority:VARA)の規制下のもと、適格投資家やプロの金融サービスプロバイダーに限定し、商品とサービスの拡張が許可される予定とのことだ。
なおVARAは、今月3月9日に公布されたドバイ暗号資産規制法により設置された暗号資産事業に関する規制当局だ。現状の規制は初期段階で、小売市場へサービス提供するにはVARAの監視のもと段階的にライセンスが開放されるとのことだ。
なおバイナンスは、VARAからライセンスを取得した最初の暗号資産取引所となったとのこと。
アラブ首長国連邦(UAE)の都市ドバイは、ドバイ市のみで首長国を構成する、事実上の都市国家である。ただし、首長とは別に市長が置かれ、主に民政を担当している。
昨年9月、アラブ首長国連邦(UAE)の金融規制当局は、経済特区となるドバイ世界貿易センター局(DWTCA)のフリーゾーン(FZ)において、暗号資産に関する金融活動について支援を行うことを発表。昨年12月にはバイナンス(Binance)がドバイ世界貿易センター局と提携して暗号資産に関する規制構築の支援を行うことを発表し、3月にはドバイ暗号資産規制法が公布された。
なおバイナンスは3月15日にもバーレーン中央銀行から暗号資産サービス提供の為のライセンスを取得している。これによりバイナンスは湾岸アラブ諸国協力会議(GCC)における暗号資産プロバイダーとして、第1号のライセンス取得企業になったとのことだ。
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参考:バイナンス
デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/203788