コインベースがアイルランドで暗号資産ライセンス取得
米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、アイルランド中央銀行から暗号資産サービスプロバイダー(VASP)のライセンスを取得したと12月21日発表した。またアイルランドのカントリーディレクターとして、コーマック・ディナン(Cormac Dinan)氏を迎えるとのこと。同氏は20年以上の金融サービスとフィンテックの経験を持つ人物と紹介されており、デロイトアイルランド(Deloitte Ireland)でディレクター兼投資運用コンサルティングリードを、クリプトドットコム(Crypto.com)ではアイルランド部門のジェネラルマネージャーを務めた経歴を持っている。
なおコインベースはかねてからアイルランドで事業を展開していたが、昨年同国でライセンス制度が導入されたため、今回それを取得して対応した形となる。
また今回のVASP登録により、アイルランド拠点の「コインベースヨーロッパ(Coinbase Europe Limited)」と「コインベースカストディインターナショナル(Coinbase Custody International Limited)」2つの事業体が、2010年刑事司法のマネーロンダリング及びテロ資金調達法の対象となる。
アイルランドのカントリーディレクター新任のコーマック・ディナン(Cormac Dinan)氏は、「最も信頼され安全な暗号取引所として、コインベースはその技術と規制手続きを業界の成熟とともに発展させてきた。アイルランドの事業を強化し、このセクターの継続的な成長を支援することを楽しみにしている。暗号への信頼を強化しながらイノベーションを支持する環境を作ることは、私が真に進めたいことだ」と述べている。
コインベースの国際・事業開発担当副社長であるナナ・ムルゲサン(Nana Murugesan)氏は「アイルランドは、その人材プールと産業に対する開放性だけでなく、EU加盟国かつアクセスの良さから、欧州におけるコインベースの拠点となっている。暗号資産市場規制法案(MiCA)に関する最近のEU政治的合意は、暗号のための最も世界的に重要な規制枠組みの1つを提供する非常に前向きな一歩だ。私たちのアイルランドの規制認可は、アイルランド中央銀行とのコミットメントと協力関係を示すものだ。コインベースは、業界の規制を暗号の成長を促進するものと考えており、革新を促し、業界の信頼を強化する環境を作る明確な基本ルールを設定する」とコメントした。
コインベースは今年7月にイタリアで暗号資産サービスプロバイダーとしての登録が完了し、9月にはオランダで暗号資産ライセンスを取得していた。同社は現在、欧州約40カ国で暗号資産関連のサービスを提供しており、複数の市場において追加の登録またはライセンス申請が進行中とのことだ。
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参考:コインベース
デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/284762