クラーケングローバルで9銘柄の暗号資産上場へ
米サンフランシスコ拠点の大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)で、新たに暗号資産9銘柄が上場することが6月15日分かった。
今回上場するのは、エルロンド:Elrond(EGLD)、ハーベストファイナンス:Harvest Finance (FARM)、スタファイプロトコル:Stafi Protocol(FIS)、アンプルフォースガバナンストークン:Ampleforth Governance Token(FORTH)、ギットコイン:Gitcoin(GTC)、リヒテンシュタインクリプトアセットエクスチェンジ:Liechtenstein Cryptoassets Exchange(LCX)、エムエックスシー:MXC(MXC)、ニアプロトコル:NEAR Protocol(NEAR)、スワイプ:Swipe(SXP)の9銘柄。
これら暗号資産の入金は既に開始されており、取引は6月16日14:30(UTC)より開始する予定だ。
対象となるサービスは、クラーケン(販売所)およびクラーケンプロ(取引所)。取引ペアについては、各銘柄に全てに対しUSDとEURが対応している。
また先物取引と証拠金取引についてはサポート対象外となるようだ。なお日本の居住者は取引できないとのこと。
各暗号資産について
Elrondは、スケーラビリティに重点を置くブロックチェーンネットワークだ。他ブロックチェーンの成長に伴い影響を受けるレイテンシーの問題に対処する為、トランザクション処理を分散させ集約させる機能であるシャーディングを実装している。EGLDは、ネットワーク取引手数料の支払いや、ステーキングなどに利用される。
現在EGLDは、バイナンス(Binance)やフォビグローバル(Huobi Global)、MEXC、クーコイン(KuCoin)、バイビット(Bybit)など多くの暗号資産取引所とユニスワップV2(Uniswap V2)などの分散型取引所(DEX)でも取引が行われている。なお時価総額は約1,640億円となる(6/16 コインマーケットキャップ調べ)。
Harvest Financeは、イールドファーミングの分散型金融(DeFi)プラットフォームだ。FARMはガバナンストークンや、流動性供給に利用できる。
現在FARMは、コインベース(Coinbase)やバイナンス(Binance)、MEXCなどの暗号資産取引所の他、ユニスワップV2(Uniswap V2)やスシスワップ(Sushiswap)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。なお時価総額は約27億円となる(6/16 コインマーケットキャップ調べ)。
StaFiは、クロスチェーンステーキングデリバティブのDeFiプロトコルだ。ユーザーはStaFiを通じてPoSトークンをステーキングすると、「rToken」を受け取ることができ、ステーキング報酬を取得しながら取引できる。FISはStaFiチェーンのネイティブトークンとして、ステーキングやブロック生成報酬、ネットワーク手数料として利用されている。
現在FISは、コインベース(Coinbase)やバイナンス(Binance)、フォビグローバル(Huobi Global)などの暗号資産取引所の他、ユニスワップV2(Uniswap V2)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。現在の時価総額は約27億円となっている(6/16 コインマーケットキャップ調べ)。
Ampleforthは、DeFiのインフラストラクチャだ。アカウント単位プロトコルのAMPLと、DAOガバナンスプロトコルFORTH、そしてステーブルコインプロトコルを開発している。FORTHはガバナンストークンとして機能する。
現在FORTHは、バイナンス(Binance)やコインベース(Coinbase)、フォビグローバル(Huobi Global)、ゲート(Gate.io)、クーコイン(KuCoin)、オーケーエックス(OKX)、クリプトドットコム(Crypto.com)、MEXCなどの暗号資産取引所の他、ユニスワップV2(Uniswap V2)およびV3などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。なお時価総額は約62億円となる(6/16 コインマーケットキャップ調べ)。
ギットコインは、コミュニティに焦点を当てたブロックチェーンプロジェクトだ。分散型インターネットを構築するweb3開発者に資金を提供し、サポートしている。GTCはガバナンストークンとして機能している。
現在GTCは、バイナンス(Binance)やコインベース(Coinbase)、ゲート(Gate.io)、クーコイン(KuCoin)などの暗号資産取引所の他、ユニスワップV2(Uniswap V2)およびV3などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。なお時価総額は約47億円となる(6/16 コインマーケットキャップ調べ)。
Liechtenstein Cryptoassets Exchangeは、セキュリティトークンなどを取り扱うリヒテンシュタインの暗号資産取引所だ。LCXは、取引時の手数料などに利用できるERC20のトークンとなっている。
現在LCXは、コインベース(Coinbase)やリキッド(Liquid)、ヒットビーティーシー(HitBTC)などの暗号資産取引所の他、ユニスワップV3(Uniswap V3)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。なお時価総額は約68億円となる(6/16 コインマーケットキャップ調べ)。
MXC(Machine eXchange Protocol)は、分散型IoTネットワークのインフラストラクチャだ。世界中でデバイスのデータ転送を可能にする分散型グローバルネットワークを構築している。MXCは、ネットワーク取引手数料の支払いや、ステーキングに利用される。
現在MXCは、フォビグローバル(Huobi Global)やゲート(Gate.io)、クーコイン(KuCoin)、オーケーエックス(OKX)、クリプトドットコム(Crypto.com)などの暗号資産取引所の他、ユニスワップV2(Uniswap V2)およびV3などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。なお時価総額は約242億円となる(6/16 コインマーケットキャップ調べ)。
NEAR Protocolは、分散型アプリケーションの開発促進を目的としたオープンソースプラットフォームで、2020年4月にメインネットローンチしたレイヤー1ブロックチェーンだ。ニアプロトコルの特徴としては、コンセンサスアルゴリズムにPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用し、シャーディングという多くのトランザクション処理を分散させ集約させる機能を実装している。ネイティブトークンであるNEARはステーキングやネットワーク手数料として使用できる。
現在NEARは、バイナンス(Binance)やFTX、クーコイン(KuCoin)、ゲート(Gate.io)、フォビグローバル(Huobi Global)、エムイーエックスシー(MEXC)などの暗号資産取引所の他、パンケーキスワップ V2(PancakeSwap V2)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。なお時価総額は約3,457億円となる(6/16 コインマーケットキャップ調べ)。
Swipeは、企業が暗号資産で法定通貨を購入できるカードプログラムを作成している。またApple PayやGoogle Payなどへアクセスを可能にするSwipe搭載のデビットカードで、タッチレス体験を実現している。SXPは、Swipeプロダクトにおける取引手数料の支払いに利用される。
現在SXPは、バイナンス(Binance)やFTX、フォビグローバル(Huobi Global)、ゲート(Gate.io)、クーコイン(KuCoin)、MEXCなどの暗号資産取引所の他、ユニスワップV2(Uniswap V2)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。なお時価総額は約251億円となる(6/16 コインマーケットキャップ調べ)。
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参考:クラーケン
デザイン:一本寿和
images:iStocks/dalebor
Source: https://www.neweconomy.jp/posts/235344