カナダ銀行とMIT、共同で「中央銀行デジタル通貨」研究へ

カナダ銀行がMITと共同でCBDC研究へ

カナダの中央銀行であるカナダ銀行が、マサチューセッツ工科大学(MIT)と共同で、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する研究を行うことが3月16日分かった。

発表によると、カナダ銀行はMITメディアラボのデジタル通貨イニシアチブチーム(DCI)と協力し、DCIが現在行っているCBDCの研究を基に、先進技術がCBDCの設計にどのような影響を与えるかを調査するとのこと。

この研究プロジェクトでは技術的な側面からの調査や実験に重点を置き、CBDCがどのように機能するかを判断することに役立てるという。また同プロジェクトの期間は12か月間となっており、期間終了後に調査内容をまとめたレポートを公開する予定とのこと。

なおカナダ銀行によるCBDCの導入については未定とのことだ。

CBDCについては各国で調査や実験が進められている。

今月9日にはアメリカのバイデン大統領が、デジタルドル発行やその他の暗号資産問題の利点とリスクを評価するよう米政府機関に求める大統領令に署名を行っている。

また今月に入りフィリピンの中央銀行がCBDCの研究に着手することが明らかになっている他、ブラジルの中央銀行も複数のCBDCプロジェクトを立ち上げることを発表している。さらに昨年12月にはフランス銀行とスイス国立銀行がCBDCのクロスボーダー決済実験に成功したことも発表されている。

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参考:Bank of Canada
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Abscent84・Simon-Lehmann

Source: https://www.neweconomy.jp/posts/203686