テラフォームラボの法務担当3名が今月辞任
USTやTerra(LUNA)を発行するテラフォームラボ(Terraform Labs)の法務担当3名が、辞任したことが分かった。USTが米ドルとペッグを維持できなくなった問題から端を発したLUNAの価格大暴落の渦中に、この辞任が判明した。
リンクトイン(Linkedin)の情報によると、法務担当役員マーク・ゴルディック(Marc Goldich)氏、主任訴訟および規制顧問ノア・アクスラー(Noah Axler)氏、チーフコーポレート顧問ローレンス・フロリオ(Lawrence Florio)氏の3人が辞任したようだ。
なお3人が辞任した正確な理由については明らかになっていない。
テラフォームラボ(Terraform Labs)は、アルゴリズム担保型米ドルステーブルコインUSTを発行する企業。USTはビットコインをステーブルコインの準備金とし、テラフォームラボが発行するトークン「LUNA」の取引によって、1ドル=1USTの価格が安定できるように設計されていた。
しかし今月9日から米ドルとの激しい価格乖離が続き、「LUNA」の価格も大暴落。UST/LUNAの一連のトラブルは、直近のビットコインを含む暗号資産市場の急落に影響を与えたと考えられている。
今回、こうした一連のトラブルの状況下で、テラフォームラボの法務担当3名の辞任が判明したことになる。
なおテラフォームラボ(Terraform Labs)CEO兼共同創設者ド・クウォン(DoKwon)氏は今月17日、ハードフォークし新しくステーブルコインを持たないチェーンを作る「Terra Ecosystem Revival Plan 2」を提案している。
また今回のUST/LUNAの一連のトラブルを受け、韓国の与党「国民の力」ユン・チャンヒョン議員が、ド・クウォン(DoKwon)氏および暗号資産(仮想通貨)取引所の関係者を招き、公聴会の開催を考えていることを現地メディアのニュースピム(Newspim)が5月17日に報じた。
報道によると、ユン氏は「他の取引所が取引中断措置をしている中、最も遅く取引中断をしたアップビット(Upbit)は約10億円(100億ウォン)に近い手数料収入を収めた」とし、「LUNA暴落下における取引所の行動に疑問がある」と説明。また「法規制が遅れる中、投資家保護の点においても公聴会の開催が必要」と説明している。
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参考:Marc Goldich・Noah Axler・Lawrence Florio・Newspim
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Evgeny-Gromov
Source: https://www.neweconomy.jp/posts/224985