SBINFTが卒業証書のNFTを発行
国内でNFTマーケットプレイスを運営するSBIホールディングス子会社SBINFTが、専門学校バンタンの卒業証書をNFTで作成・代理発行したことが分かった。なお国内にてNFT化された卒業証書を卒業生に対し、授与するのは初の事例となるとのこと。
このNFT卒業証書は、バンタンが3月15日に開催した9スクール合同卒業式にて授与された。各卒業生が保有するデジタルウォレットに配布されたとのこと。
なお対象の9スクールは、バンタンデザイン研究所、バンタンデザイン研究所 高等部、バンタンゲームアカデミー、バンタンゲームアカデミー 高等部、レコールバンタン、レコールバンタン 高等部、ヴィーナスアカデミー、 ヴィーナスアカデミー 高等部、バンタンテックフォードアカデミーだ。
発表によるとこのNFT卒業証書は、EDWINやPRONTOなどのアートワークを手掛けるアートディレクターの岡田喜則氏がデザインしたとのこと。またブロックチェーンは、「ポリゴン(Polygon)」が採用されたという。
バンタンは卒業証書をNFT化した理由を「これから社会へ旅立つバンタン卒業生にとって、このNFT化された卒業証書が数億円もの価値として評価されるようなクリエイターへと大きく飛躍してほしいという願いを込めるとともに、最新の技術を体感し、コロナ禍において離れて過ごす家族へ晴れて卒業できたことを共有できるように」と説明している。
なおSBINFTのNFTマーケットプレイス「nanakusa」は、3月17日から「SBINFT Market」へリブランディングする予定だ。現在国内企業のNFTマーケットプレイス事業への参入が相次いでいる。その中では独自ブロックチェーンや、一部機能をオフチェーンで展開しているプラットフォームも見られる中、これまでSBINFTが運営してきた「nanakusa」と同様に、リブランディング後の「SBINFT Market」でもパブリックブロックチェーンの活用が継続されるようだ。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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参考:バンタン
デザイン:一本寿和
images:iStocks/kazuma-seki・shironosov
Source: https://www.neweconomy.jp/posts/203157