KuCoinがNFTプロジェクト向けたクリエイターファンド立ち上げ
シンガポールを拠点とする暗号資産(仮想通貨)取引所KuCoin(クーコイン)が、NFTプロジェクトに関する1億ドル(約129億円)規模の「クリエイターズ・ファンド(Creators Fund)」を立ち上げたことが4月19日分かった。
ファンドの立ち上げは、クーコインのベンチャーキャピタル部門である「クコインベンチャース(KuCoin Ventures)」と近日クーコインがローンチする予定のNFTマーケットプレイス「ウィンドベイン(Windvane)」が行った。
「クリエイターズ・ファンド」は、アート、スポーツ、PFP(プロフィール画像)、アジア文化、有名人、GameFiなどの分野で、初期段階のNFTプロジェクトを支援・インキュベートすることを目的としているという。
また同ファンドではweb3の発展を加速させるため、99名のNFTクリエイターを「ウィンドベイン」に招待する予定とのことだ。
NFTマーケットプレイス「ウィンドベイン」では、イーサリアム(ETH)、BNBチェーン(BSC)、フロー(FLOW)といった主流のブロックチェーンをサポートし、INO(イニシャルNFTオファリング)プロジェクトを支援する予定とのこと。
なおINOとは、ICO(Initial Coin Offering)のコンセプトに基づいた暗号資産クラウドファンディングだ。
クーコインエコシステムの研究部門およびインキュベーター「KuCoin Labs」は、昨年4月に有望な暗号資産プロジェクトの開発を支援するため、5,000万ドル(約64億円)のファンドを設立した。また昨年11月にはメタバース・GameFi・NFT・分散型インフラなどの分野に向けて、1億ドル(約129億円)のファンド「クコインメタバース・ファンド(KuCoin Metaverse Fund)」を立ち上げたことを発表した。
なお今回のファンド立ち上げ発表と同日、クーコインは「ウィンドベイン」のローンチが近日中であることも発表している。
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— Windvane (@kucoinwindvane) April 19, 2022
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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参考:Kucoin
デザイン:一本寿和
images:iStock/KanawatTH
Source: https://www.neweconomy.jp/posts/216896