フィナンシェが今冬にコインチェックでIEO実施へ
次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」運営のフィナンシェが、今冬に国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックでIEOを実施することを12月21日発表した。
これにより同取引所にて「フィナンシェトークン(FNCT)」を新規販売する予定とのこと。なお「FNCT」はイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上で発行される暗号資産とのことだ。
なおIEO(イニシャルエクスチェンジオファリング)とはトークンによる資金調達を暗号資産取引所が支援し、具体的には主体となって発行体のトークンを販売するモデルのこと。
フィナンシェは昨年11月、コインチェックとIEOに向けた資金調達に向けた契約締結をしていた。今回のIEO実施はこの契約に基づいたものとなる。
今回フィナンシェは、コインチェックとのIEOにより発行した「FNCT」と「FiNANCiE」内にて各コミュニティが発行しているトークンと組み合わせることで、「FiNANCiE」のサービス内に閉じていたクリエイターエコノミーをグローバルエコシステムへ発展していく考えとのことだ。
フィナンシェによると「FNCT」は、コミュニティトークンの価値を長期的に向上させるためのプラットフォームトークンとしての役割を担うという。具体的には「FiNANCiE」ユーザーへの報酬や、「FiNANCiE」上の優良なコミュニティが継続的に成長するためのインセンティブとして活用されたりすることを想定しているとのこと。また「FNCT」は「FiNANCiE」のエコシステム全体におけるガバナンスに参加できる機能も有するとのことだ。
FiNANCiEとは
「FiNANCiE」は、スポーツチームや企業発足のプロジェクトなどがトークン発行によるファンディングを実施することで、資金調達ができるプラットフォーム。トークンの購入者は「FiNANCiE」内の各チームコミュニティに参加できる権利やコミュニティ運営の一部に携われる投票企画への参加や参加型イベントへの招待、特典抽選への応募などの権利が得られる。
投票はトークン保有数に応じて投票数が多くなる仕組みや保有しているトークン数の割合によって抽選特典の当選確率が変動する仕組みとなっている。また一定のトークンを保有しているサポーターには限定の特典も提供されるとのことだ。なお「FiNANCiE」内で発行されている各チーム・プロジェクトのトークンは、金融商品取引法上の有価証券ではなく、資金決済法上の暗号資産(仮想通貨)でもないとのことだ。
なお海外ではチリーズ「Socios.com」が「FiNANCiE」と同様にプロスポーツチームがファントークンの発行と販売ができるプラットフォームとして存在感がある。チリーズは欧州のプロサッカーリーグの多くのチームを中心に提携を行いファントークンを発行している。そして「Socios.com」にはすでにチリーズ:Chiliz(CHZ)というガバナンストークンがあり、海外暗号資産取引所および国内取引所DMM Bitcoinで取り扱われている。
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/284443