ガイアックスと箱根湯本芸能組合が協業
起業支援のスタートアップスタジオのガイアックスが箱根湯本芸能組合と協業して、芸者文化継承支援のDAO(分散型自律組織)を運営し、「芸者NFT」を発売する。ガイアックスが2月9日発表した。
発表によれば「芸者NFT」発行の背景にはパンデミックによる芸者の減少があるという。コロナ禍のあおりを受け、花街ではお座敷の自粛や芸者衆の舞台・公演の開催中止が相次いだ。これらのことから芸者は減少傾向にあるという。一方で海外からの「ゲイシャ」文化の人気は根強いとのこと。
今回の協業で両社は、様々な特典を有する「芸者NFT」を発行し、芸者文化継承支援者によるDAOを運営し、伝統文化の継承という課題解決を目指すという。「芸者NFT」販売により得た資金の使途は、芸者衆の活動応援金に使われる予定だ。
「芸者NFT」の概要
「芸者NFT」の購入者特典としては、日本伝統文化を応援するDAOへの参加権や、NFT保有者のみが入ることができる「一見さんお断り」のバーへのアクセス権及び招待券の授与、定期開催される日本文化オンライン講座の受講、遠隔でオンラインコールなどができる特定の芸者への応援などが挙げられている。なおこのバーは「芸者NFT」の資金を活用して作られる予定とのことだ。
また「芸者NFT」保有者は、第三者へ同NFTを貸し出すことも可能だという。
「芸者NFT」は今年春の発行予定だ。夏にはNFTホルダー限定でミートアップやオンライン講座を開催するという。また、NFT保有者限定バーは冬頃の完成予定とのことだ。
なお「芸者NFT」の販売価格など詳細に関しての最新情報はウェブサイトにメールアドレスを登録することで得られるようだ。
ガイアックスは、DAO実装コンサルティングサービスを提供しており、DAOシェアハウス「Roopt DAO」やDAOシェアオフィス「Cryptobase」、NPO法人ドットジェイピーDAO化などの実績を持っている。
また鳥取県智頭町、静岡県松崎町らが進める、内閣府の「地方創生SDGsモデル事業」として採択された「日本で最も美しい村デジタル村民の夜明け」事業においてガイアックスは、両自治体が進める「美しい村DAO」のNFT販売プラットフォーム開発やDAO自走のためのコミュニティサポートを11月29日より開始している。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/295632