経産省、NFTとメタバース活用の実証事業を実施へ

経産省がNFTとメタバース活用の実証事業実施へ

経済産業省が、NFTおよびメタバースに関する実証事業の実施予定を12月5日発表した。

この実証事業は、同省の「Web3.0時代におけるクリエイターエコノミーの創出に係る調査事業」におけるイベント第1弾として実施される予定。「NFTオブジェクトにおける複数のメタバースプラットフォームを跨いでの活用」が調査されるという(具体的内容と日時など詳細は下記参照)。

NFTオブジェクトを複数のメタバースプラットフォームで扱えるようになることで、「クリエイターにとっては収益の多様化」、「ユーザーにとっては、NFTオブジェクト所持を権利としたイベント参加等の新たな価値体験やウォレット連携によるプラットフォーム間のログインの利便性向上など」が考えらると経産省は述べており、またこれらが「クリエイターエコノミーの拡充やメタバース関連領域の進展に資するものと考えられる」と説明がされている。

また実証事業で得られた課題やユーザーからのフィードバックを踏まえ、クリエイターや一般ユーザーの参加障壁を把握・解決していくことで、メタバースやWeb3.0領域におけるクリエイターエコノミーの発展に向けた施策の検討を進めていくとのことだ。

実証事業について

この実証事業はmonoAI technology(モノエーアイテクノロジー)、BeyondConcept(ビヨンドコンセプト)、Synamon(シナモン)へ委託されており、同3社が実証事業用のメタバース空間及びイベント空間を作成するという。またBeyondConcept代表取締役でNFTクリエイターのmekezzo(メケゾー)氏がNFTオブジェクトを作成するとのことだ。

具体的には、ユーザーが「実証実験対象のNFTオブジェクト」を所持し、それを鍵としてXR CLOUDメタバース(monoAI technology提供)上のMetaaniエリア(BeyondConcept提供)で実施するイベントへ参加する。

その後イベントへ参加したユーザーは、上記「NFTオブジェクト」を保有することで、SYNMNメタバース(Synamon提供)における期間限定の「特設展示スペース」への入場も可能となる。

そして「特設展示スペース」入場後にアンケートを回答したユーザーには、実証事業へ参加した証明となる「特製NFTオブジェクト」が進呈されるとのことだ。

なお最初に参加できるイベントは12月12日20:00~21:00にて30名限定で実施される。内容としてはクリエイターディスカッションやメタバースの未来に向けてのディスカッション等が予定されているとのこと。

また「特設展示スペース」は12月13日~19日まで参加が可能で、デジタルアイテムのギャラリーが展示される予定である。

経産省は今年7月、大臣官房に「Web3.0(ウェブ・スリー)政策推進室」を設置している。「Web3.0政策推進室」では、海外での事業環境や、国内での事業環境課題について事業者、投資家、法曹、エンジニア等から情報収集を行い、デジタル庁等の関係府省庁と協力してWeb3.0に関連する事業環境整備に取り組むと発表されていた。

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参考:経産省
デザイン:一本寿和
images:iStocks/CreativaImages

Source: https://www.neweconomy.jp/posts/281076