ポイントラリーの実証にブロックチェーンとIoT活用
日本オラクル、京王電鉄、小田急電鉄、ジョージ・アンド・ショーン(G&S)の4社が、ブロックチェーンおよびIoTを活用した「シニア/⼦供の街歩き促進サービス」の実証を行うことを10月12日発表した。
「シニア/⼦供の街歩き促進サービス」は、街にでかけたくなる仕掛けづくりによる外出機会の増加や、高齢者の健康寿命延伸、子供にとって地域の安全と防犯向上などを目指す取り組みだ。同サービスの実証は11月1日から来年2月28日の期間にて、東京都多摩エリアで開始するとのこと。
なお今回の実証ではポイントラリーを行うことで、高齢者の外出機会を創出し健康⻑寿の促進、子供が安心・安全な街歩きにつなげる施策を実施するという。
まず同実証では、多摩市および日野市内に居住する高齢者と子供300名を対象にG&S開発・提供のキーホルダー型トラッキング・デバイス「見守りタグ」を配布する。「見守りタグ」を身に着けた高齢者と子供は、スマートフォンに専用アプリをダウンロードした周辺居住の実証参加者とすれ違うことでポイントが付与されるとのこと。
また同エリアの実証協力店舗・施設約50カ所に訪問することでもポイントが付与されるとのことで、貯まったポイントは多摩エリア内のフラワーショップにて、ギフトフラワー等の商品に交換ができるという。また参加者がエリア内の特定スポットを通貨することで、参加者家族や介護者に「位置情報」「時刻」「通過」をメールで通知できるとのことだ。
このポイントについては、日本オラクルの「OCI Blockchain Platform」で管理が行われているとのこと。地域通貨としてのエリア限定ポイントに加えて、ポイント・プロバイダーとなる複数の事業者との将来的な連携を見据え、採用されたという。なお「OCI Blockchain Platform」には、エンタープライズ向けブロックチェーン基盤の「ハイパーレジャーファブリック(Hyperledger Fabric)」が採用されている。
また日本オラクルはアプリ開発に、マルチOS向けのアプリケーション開発基盤「Oracle Visual Builder」を提供した他、データベース基盤には「Oracle Autonomous Database」を利用したとのことだ。
ちなみに同実証において京王電鉄および小田急電鉄は、「沿線住⼈への施策誘致」、「沿線店舗誘致とポイント獲得・端末の設置」、「⼦供向けメール配信サービス提供」を担当。G&Sは「見守りタグ」提供の他、ポイント管理システムの構築、参加者向けアプリの開発を行っている。
なお同実証は、東京都事業「多摩イノベーションエコシステム促進事業」における「リーディングプロジェクト」に選定されているとのことだ。
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参考:日本オラクル
デザイン:一本寿和
images:iStocks/antoniokhr
Source: https://www.neweconomy.jp/posts/266005