dYdXがコスモスエコシステムで稼働へ
分散型取引所(DEX)のdYdX(ディーワイディーエックス)のプロトコルバージョン4が、コスモス(ATOM)エコシステム上に構築されることが6月22日分かった。
発表によるとdYdXは、コスモスの独自ブロックチェーン開発キット「CosmosSDK」を利用して、コスモスのPoS(プルーフオブステーク)のコンセンサスアルゴリズム「Tendermint(テンダーミント)」に基づく独自ブロックチェーンを開発するとのこと。このブロックチェーンをV4のプロトコルに利用するとしている。
「CosmosSDK」によるブロックチェーンを開発する理由としては、ブロックチェーン自体の動作やバリデーターが実行するジョブをフルカスタマイズできるからだという。これによりdYdX V4では、完全な分散化と取引速度が現行の100倍になるとのことだ。
なお現在稼働中のdYdX V3は、イーサリアムのレイヤー2ソリューションである「Stark-net(スタークネット)」上に構築されている。同ネットワークはイスラエルのスタークウェア(StarkWare)が開発するゼロ知識証明を活用したスケーリングソリューションだ。
またコスモスは、ブロックチェーンにおけるインターオペラビリティ(相互運用性)を目指したプロジェクトだ。各ブロックチェーンとハブとなる「Cosmos Hub」間の通信プロトコルとしてIBC(Inter-Blockchain Communication)があり、今回dYdXが利用する「CosmosSDK」はIBCに対応するブロックチェーンを開発するキットとなる。
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【10分解説】コスモス(Cosmos)の全体像について(CauchyE代表 木村優氏)
参考:dydx
デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/237764