下落要因は? ビットコイン価格が昨年9月以来の低水準に
ビットコイン価格は、その他の暗号資産が幅広く売られる中、5%も下落し昨年9月下旬以来の安値となる41,000ドルを1月7日に割り込んだ。
ビットコインは昨年9月29日に記録した40,938ドルにタッチした後、さらに3.7%下落。ちなみにビットコインは昨年11月に過去最高の69,000ドルを記録して以来40%以上下落しており、13年前の誕生以来悩まされてきたボラティリティは依然として高いといえる。
カザフスタンで急成長していたビットコインのマイニング産業だが、先日の暴動によってインターネットが遮断され、今週ビットコインネットワークのハッシュレートは急落している。
また1月5日に発表された最新の米連邦準備制度理事会(FRB)の議事録で、より積極的な政策行動への姿勢が示されたことでも、ビットコインへの圧力となり、投資家のリスク資産に対する意欲を減退させているとも考えられる。
シンガポールの暗号資産プラットフォームStack FundsのCOOマシュー・ディブ(Matthew Dibb)氏は「現在インフレ懸念と利上げが投資家らの頭の中にあるようで、すべての市場で幅広いリスク回避傾向が見られています。またビットコインの流動性はかなり低下しており、短期的にはその指標が30半ばまで後退するリスクもあります」と述ベている。
またビットコインに次ぐ時価総額の暗号資産であるイーサリアムのイーサ(ETH)は、8.6%下落、3,114ドルと10月1日以来の安値となっている。
(Reporting by Tom Wilson; additional reporting by Tom Westbrook in Singapore; Editing by Dhara Ranasinghe)
翻訳:竹田匡宏(あたらしい経済)
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
images:Reuters
Source: https://www.neweconomy.jp/posts/180540