三井物産が金連動の暗号資産「ジパングコイン」発行へ
三井物産がブロックチェーン技術を用いて、金(ゴールド)価格に連動する暗号資産(仮想通貨)「ジパングコイン:Zipangcoin(ZPG)」を発行することが2月7日発表された。
また「ジパングコイン」の発行システムにおける基盤ブロックチェーンとして、bitFlyer Blockchain開発のエンタープライズ向けのブロックチェーン・プラットフォーム「miyabi」が採用されていることが明らかになった。
「ジパングコイン」の発行は三井物産100%出資の子会社である三井物産デジタルコモディティーズが行う。同社は昨年4月に「暗号資産の発行/売買、貴金属地金等の売買/リース」の事業を行うために設立された企業だ。
また「ジパングコイン」の取引は、昨年2月に暗号資産交換業者の登録を完了した三井物産一部出資の企業であるデジタルアセットマーケッツにて行われるという。
「ジパングコイン」はインフレヘッジ機能などの金の特性を備えつつ、デジタル化による利便性と小口化を実現した国内初のデジタルゴールドといえる暗号資産だと発表されている。
またホワイトペーパー(WP)によると、この暗号資産は「金現物価格と概ね連動するように発行価格が設定されており、その価格形成及び価値保全の仕組みから、金現物と同等の資産特性及び投資特性を有することに加え、既存の金関連商品にない小口決済としての機能を有する」と説明されている。1ZPG=金現物1グラムと同等の価値を有すると記載もされている。
発行上限については390億円に相当する数量が予定されているが、「ジパングコイン」の取引需要が供給量を超過した場合に、超過した数量につき、その都度追加発行を行うとしている。
また「ジパングコイン」は金価格に連動することで、信頼性・利便性の高い資産運用・インフレヘッジ手段を提供するとしている他、送金手段又は決済手段としてのサービスを提供し、利用促進を図るという。
さらに今後はデジタルアセットマーケッツ以外の暗号資産交換業者においてもジパングコインの取引を可能とする予定で、また金現物や他の暗号資産との交換機能の実装や、将来的には他のコモディティに連動した暗号資産を商品化することも想定しているとのことだ。
デジタルアセットマーケッツへの口座開設申込は2月8日10時より受付。「ジパングコイン」取引開始は2月17日10時からを予定しているとのことだ。
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参考:ホワイトペーパー・三井物産デジタルコモディティーズ
デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/188974