ロンドン市など英国5団体、デジタル通貨アライアンス結成

英国5団体、デジタル通貨アライアンス結成

英国の5つの団体が、新たに業界アライアンスとして「英国デジタル通貨フォーラム(UK FDC)」を結成したことが1月11日明らかになった。結成の目的は、金融業界全体のコラボレーションを促進し、デジタル通貨分野における英国の地位を確立することだという。

UK FDCに参加する団体は、ロンドン市(City of London Corporation)、官民一体となってデジタル通貨の調査研究を行うデジタルポンド財団(Digital Pound Foundation)、決済分野の業界団体であるペイメント・アソシエーション(Payments Association)、金融サービス分野の業界団体であるザ・シティUK(TheCityUK)、銀行分野の業界団体であるUKファイナンス(UK Finance)の5つである。

UK FDCの目標は「デジタル通貨に関するより良い政策、実務、規制を開発すること」とされており、5つの団体の専門知識やネットワークを組み合わせることで、国際的な投資を呼び込むための安全な環境の実現や適切な規制によるリスクの緩和などを目指すとのことだ。

またUK FDCは、伝統的な金融事業者などの既存プレイヤーと暗号資産事業者のような新興プレイヤーの橋渡しを行うことで、両者の障壁を減らし、金融業界内の相互理解を深めることに貢献するとのこと。さらにUK FDCは暗号資産分野で使用されている用語の統一や、デジタル通貨に関する政策と規制についての政府への働きかけなども行うとのことだ。

関連ニュース

英経済長官、デジタルポンドによる個人取引の監視を否定

IBMらの海運業界向けブロックチェーン貿易PF「TradeLens」、プロジェクト終了へ

英国政府、全ての暗号資産を規制する権限保有へ

英金融インフラ大手「TP ICAP」、機関投資家向け暗号資産取引所の認可取得

破産したボイジャーデジタルのバイナンスUSへの資産売却案が初期承認、米国国家安全保障上の懸念残る

参考:UK Finance
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Rawpixel・peterschreiber.media

Source: https://www.neweconomy.jp/posts/287761