リドがDeFiプロトコルでTVLトップに
イーサリアム(Ethereum)のリキッドステーキングプロトコル「リドファイナンス:リド(Lido Finance)」の総預かり資産額(TVL)が、500万ETH:70億ドル(約8,962億円)を超えDeFi(分散型金融)プロトコルの中でトップとなっていることが分かった。
リキッドステーキングとは、プルーフオブステークを採用するブロックチェーンにおいてステーキングを行う際に、ロックした資産と「1:1」の割合で価値が担保されているトークンを発行することで、ロックされた資産に疑似的な流動性を与えるサービスである。「リド」ではイーサリアムのステーキングと引き換えにstETHと呼ばれるトークンを発行している。
DeFiに関するデータを集約しているDeFiラマによると、「リド」のTVLは2022年5月に約660万ETHを記録していたが、その月に発生したテラUST(UST)の価格崩壊の際に約420万ETHまで減少していた。その後は緩やかに上昇を続け、今年1月18日には約500万ETHまで回復している。
また「リド」のガバナンストークンであるLido DAOは直近1か月で約2倍に価格を上昇させている。
一方でTVLでこれまでトップを維持していた「メイカーダオ(MakerDAO)」は、2022年7月に約750万ETHのTVLを記録したものの、11月以降減少を続け、1月18日には約450万ETHまで減少している。
このような「リド」のTVL増加とMakerDAOのTVL減少により、1月8日頃に順位が入れ替わったようだ。
なおイーサリアムのリキッドステーキングサービスは、現在「リド」が全体の7割以上を占める状態となっている。2022年8月にサービスを開始したコインベースもシェアを伸ばしてはいるものの、そのシェアは約16%と「リド」には遠く及んでいない。
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参考:DeFi Llama
デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/289550