ポリゴンがゼロ知識証明を利用したL2ソリューションを発表
イーサリアムのスケーリングソリューションの開発を行うポリゴン(Polygon)が、新たなスケーリングソリューション「Polygon zkEVM」を7月20日に発表した。
「Polygon zkEVM」は、複数のトランザクションをまとめてゼロ知識証明(zkプルーフ)によって検証するzkロールアップを活用したレイヤー2ソリューションであり、スケーラビリティの高さが強みとのこと。さらに「Polygon zkEVM」は、EVM(Ethereum Virtual Machine)との互換性も確保されているため、EVMと同様のコードで利用することができるという。「Polygon zkEVM」が本格的に稼働すれば、イーサリアムの分散性やセキュリティを損なうことなく、より安価で高速にイーサリアムを利用できるようになるとのことだ。
ポリゴンは今後「Polygon zkEVM」に関するドキュメントやテストネットを公開し、オープンソースとしてコミュニティとともに改善を行っていくとのことだ。
ポリゴンの他にもマターラボ(Matter Labs)、スクロール(Scroll)の2社が同日にzkEVMを発表している。いずれも現時点ではテストネットの準備段階であり、メインネットの公開予定時期についてはポリゴンが2023年初頭、マターラボは2022年末、スクロールは未定となっている。
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参考: Polygon・ Matter Labs・Scroll
デザイン:一本寿和
images:iStocks/RAPEEPON-BOONSONGSUWAN・dalebor
Source: https://www.neweconomy.jp/posts/246122