フィナンシェトークン(FNCT)購入申込が2月21日に開始、コインチェックIEOで | あたらしい経済

フィナンシェトークン(FNCT)の購入申し込み日が決定

次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」運営のフィナンシェ発行のフィナンシェトークン(FNCT)の購入申し込みが、コインチェック提供の「Coincheck IEO」で2月21日に開始する。フィナンシェおよびコインチェックが2月15日発表した。

なお国内におけるIEOは、Hashpalette(ハッシュパレット)がコインチェックで実施したパレットトークン(Palette Token/PLT)と「FC琉球」がGMOコインで実施した「FCRコイン(FCR)」の2例がある。FNCTのIEOが予定通り実施されれば、国内IEO案件の3例目の事例となる。またコインチェックとしては2例目のIEO案件である。

なおIEO(イニシャルエクスチェンジオファリング)とはトークンによる資金調達を暗号資産取引所が支援し、具体的には主体となって発行体のトークンを販売するモデルのこと。

FNCTは「FiNANCiE」で発行・利用されるコミュニティトークン同士を効果的に繋げ、コミュニティトークンの価値を長期的に向上させるためのプラットフォームトークンの役割を担うとのこと。

具体的には「FiNANCiE」ユーザーへの報酬や、「FiNANCiE」上の優良なコミュニティが継続的に成長するためのインセンティブとしての活用を想定しているとのこと。また「FNCT」は「FiNANCiE」のエコシステム全体におけるガバナンスに参加できる機能も有し、「ユーザー主体の運営」の実現に寄与するとのことだ。

また「FNCT」と「FiNANCiE」内にて各コミュニティが発行しているトークンを組み合わせることで、「FiNANCiE」のサービス内に閉じていたクリエイターエコノミーをグローバルエコシステムへ発展していく考えとのことだ。

なおFNCTはイーサリアムブロックチェーン上で発行される暗号資産となる。

発表によるとFNCTの総発行上限は200億枚で、IEOにて販売する枚数は総発行枚数の13%となる26億枚。販売価格は1FNCT=0.41円となるようだ。

スケジュールについては2月21日12:00に購入申し込み開始、3月7日12:00に購入申し込み終了・抽選、3月8日~3月9日にてFNCT受渡しおよび抽選結果通知、3月16日12:00よりコインチェックの取引所においてFNCTの取扱いを開始するとのこと。

フィナンシェトークンのホワイトペーパーも公開

フィナンシェはFNCT購入申し込み開始と同時にFNCTのホワイトペーパーも公開している。

ホワイトペーパーを確認すると、2023年春にはFNCTのステーキングがローンチ予定とのこと。

またFNCTのトークンエコノミーを成長させるマーケティングパートナーをバリデーターとして選定することを想定しているという。現在は選定中とのこと。

バリデート報酬は、FNCT発行上限の42%が割り当てられたコミュニティのアロケーションから支払われるとのことだ。またマーケティングパートナー以外のステーカーはバリデーターにデリゲート(委譲)することによってデリゲーターとなり、バリデーターを通じてバリデート報酬の一部としてデリゲート報酬を受け取れるとのことだ。

AMAと事業戦略説明会の開催も

またフィナンシェは2月15日21:00からAMAを開催するとのこと。フィナンシェ代表の國光宏尚氏をはじめ同社の取締役が出演するという。開催場所はFNCT公式Twitterのスペースとのことだ。

またフィナンシェの事業戦略に関して、2月20日に事業戦略説明会を開催し、発表を行うとのこと。当日は國光氏よりフィナンシェのこれまで、そして今後の戦略を説明するほか、「FiNANCiE」を活用するプロジェクトのオーナーらを招いたパネルディスカッションも実施されるという。事業戦略説明会についてはオンライン配信にて閲覧が可能とのことだ。

FiNANCiEとは

「FiNANCiE」は、スポーツチームや企業発足のプロジェクトなどがトークン発行によるファンディングを実施することで、資金調達ができるプラットフォーム。トークンの購入者は「FiNANCiE」内の各チームコミュニティに参加できる権利やコミュニティ運営の一部に携われる投票企画への参加や参加型イベントへの招待、特典抽選への応募などの権利が得られる。

投票はトークン保有数に応じて投票数が多くなる仕組みや保有しているトークン数の割合によって抽選特典の当選確率が変動する仕組みとなっている。また一定のトークンを保有しているサポーターには限定の特典も提供されるとのことだ。なお「FiNANCiE」内で発行されている各チーム・プロジェクトのトークンは、金融商品取引法上の有価証券ではなく、資金決済法上の暗号資産(仮想通貨)でもないとのことだ。

なお海外ではチリーズ「Socios.com」が「FiNANCiE」と同様にプロスポーツチームがファントークンの発行と販売ができるプラットフォームとして存在感がある。チリーズは欧州のプロサッカーリーグの多くのチームを中心に提携を行いファントークンを発行している。そして「Socios.com」にはすでにチリーズ:Chiliz(CHZ)というガバナンストークンがあり、海外暗号資産取引所および国内取引所DMM Bitcoinで取り扱われている。

FiNANCiE國光宏尚氏とコインチェック天羽健介氏の対談動画も公開

「あたらしい経済」編集部は、FNCTのIEOに関してFiNANCiE代表取締役CEOの國光宏尚氏とコインチェック常務執行役員天羽健介氏の対談動画を収録した。

以下のリンク先の記事から前編の動画が視聴可能だ。

→「FNCT」トークンIEO、FiNANCiEがCoincheckを選んだ理由(FiNANCiE國光宏尚/コインチェック天羽健介 対談【前編】)

関連ニュース

FiNANCiEが今冬にコインチェックでIEO、フィナンシェトークン(FNCT)販売へ

web3×伝統工芸、トークンで取り組む日本文化の継承とブランド創出(月刊フィナンシェ12/1月合併号)

金メダリストに訊く、「徳洲会体操クラブ」のトークンを活用したチーム作り(月刊フィナンシェ10/11月合併号)

フィナンシェと1SEC協業、エンタメDAO「SUPER SAPIENSS」NFT展開で。販売詳細も発表

フィナンシェ、スポーツ4団体に暗号資産発行やグローバル展開の総合的支援を開始

参考:コインチェックFNCT WP

Source: https://www.neweconomy.jp/posts/296695