アルゴランド、伊保証プラットフォームをサポート
パブリックブロックチェーンのアルゴランド(Algorand)が、イタリアの保証プラットフォーム「デジタル・シュアリティーズ(Digital Sureties)」をサポートすることを12月13日に発表した。
「デジタル・シュアリティーズ」はカトリック大学研究センター、イタリア銀行およびイタリア保険当局が主導し、約30の金融機関が参加する保証プラットフォームである。同プラットフォームは、建設や公共部門プロジェクトの契約において請負業者がその責務を果たすことを保証するための保証書をブロックチェーン上で発行することで、偽の保証書を発行する詐欺の防止や、保証書発行のコスト削減を実現することを目指している。
発表によると、「デジタル・シュアリティーズ」で利用されるブロックチェーン技術のうち、パブリックブロックチェーンの部分をアルゴランドがサポートするとのことだ。
アルゴランドは2017年に設立されたブロックチェーンであり、創業者は暗号理論でチューリング賞を受賞したイタリア出身の計算機科学者シルビオ・ミカリ(Silvio Micali)氏だ。アルゴランドはPPoS(Pure Proof of Stake)と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを採用することにより、他のパブリックブロックチェーンと比較して分散性の高い構造を実現している。
ミカリ氏は今回の発表について「イタリアのデジタル・シュアリティーズによって選出されたパブリックブロックチェーンであることを誇りに思います。アルゴランドの技術を通じて、今日世界中の金融機関や政府が直面している多くの重要な問題の解決に貢献したいと考えています」とコメントしている。
なおデジタル・シュアリティーズではエンタープライズブロックチェーンとして米R3社の「コルダ(corda)」が採用されている。また開発には決済ネットワーク企業SIA、テクノロジー企業リプライ(Reply)が関わっている。
同プラットフォームは2021年にパイロットフェーズを完了しており、2023年初頭に稼働開始予定となっている。
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参考:Algorand
images:iStocks/Alex-Sholom
Source: https://www.neweconomy.jp/posts/283030