アニモカブランズが約100億円を調達
ブロックチェーンゲーム開発やNFT分野への投資を行うアニモカ・ブランズ(Animoca Brands)が、7,532万ドル(約102.5億円)の資金調達を完了したことが7月12日に分かった。これにより同社の評価額は59億ドル(約8,029億円)となったとのこと。
また今回の資金調達は、今年1月18日に行われたラウンドに続くものだという。前回は約3.59億ドル(410億円)を調達し、評価額は50億ドル(約5,720億円)だった。
発表によると今回の資金調達ラウンドに参加した投資家は、リバティ・シティ・ベンチャーズ(Liberty City Ventures)、キングスウェイ・キャピタル(Kingsway Capital)、アルファウェーブ・ベンチャーズ(Alpha Wave Ventures)、10T・ホールディングス(10T Holdings)、SGスプリング・リミテッド・パートナーシップ・ファンド(SG Spring Limited Partnership Fund)、ジェネレーション・ハイウェイ(Generation Highway Ltd)、コズミック・サミット・インベストメンツ・リミテッド(Cosmic Summit Investments Limited)となっている。
なお調達した資金は、戦略的投資・買収、投資、製品開発、人気の高いIP(知的財産)の取得、オンラインユーザーのデジタル財産権促進への取り組みなど、オープンメタバースの推進に利用していくとのことだ。
アニモカ・ブランズは、ブロックチェーンとNFTを利用して、主にゲームのプレイヤーやメタバースのオンラインユーザーにコンテンツを提供する企業だ。オープンシー(OpenSea)やダッパー・ラボ(Dapper Labs)、イールド・ギルド・ゲームス(Yield Guild Games)、スター・アトラス(Star Atlas)、アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)など、世界で注目されているNFT及びメタバース関連企業150社以上に対して積極的に投資も行っている。
なおアニモカは、日本国内に戦略的子会社「Animoca Brands株式会社(Animoca Brands Japan)」を設立している。同社においては、今年1月にシードラウンドでMCPアセット・マネジメントが組成した「IPX1号ファンド」より500万ドル(当時のレートで約5.8億円)を調達。そしてアニモカブランズから500万ドルの調達し、合計1,000万ドル(当時のレートで約11.5億円)の資金調達を完了している。
なお「IPX1号ファンド」には、講談社、西日本鉄道、三井住友信託銀行などが参画しているとのことだ。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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参考:アニモカブランズ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/artacet・ChrisGorgio・LongQuattro
Source: https://www.neweconomy.jp/posts/243752