バイナンスUSがASTR取り扱いへ
日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network(アスターネットワーク)」のネイティブトークン「アスター(ASTR)」が、バイナンスUS(Binance US)に上場することが9月12日発表された。バイナンスUSは、大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が米国で展開する取引所だ。
なおASTRはワールドワイド版バイナンスで今年の2月に上場していたが、規制が異なる米国のバイナンスUSでは取り扱われてなかった。今回のバイナンスUSへの上場により、ASTRは米国規制下の大手取引所において初めて取り扱われることになる。これにより事実上ASTRは米国市場へ本格的に進出することになる。
発表によるとバイナンスUSでのASTR取り扱いは、EDT/米国東部標準時:夏時間で9月14日8:00(日本時間で同日21:00)より開始する予定とのこと。なお入金はすでに開始されている。
取引ペアについては、ASTR/USDおよびASTR/USDTがサポートされるとのことだ。
アスターネットワークのファウンダー渡辺創太氏は「web3においては現時点でアメリカが1番大きなマーケットであり、今後グローバルスタンダードなレイヤー1ブロックチェーンを目指す上でアメリカで高いプレゼンスを出すことは必要不可欠です。我々は日本発のパブリックブロックチェーンとしてアジアで勝負するだけではなく、将来的にはアメリカのチームが主力となるくらいアメリカでも本格的に勝負をしていきたいと考えています」とコメントしている。
アスターネットワークとは
アスターネットワークは、異なるブロックチェーンの相互接続(インターオペラビリティ)を目指すプロジェクトであるポルカドットのパラチェーンとして昨年12月に接続し、1月17日にメインネットローンチしたブロックチェーンだ。
ポルカドットは中心的な機能を果たすリレーチェーンと、そのリレーチェーンに接続される個別のブロックチェーンであるパラチェーンによって構成されている。ポルカドットリレーチェーンでは、スマートコントラクトをサポートしていない為、アスターはポルカドットへEVM(イーサリアムバーチャルマシン)やWASM(ウェブアッセンブリ)を提供することで、複数のブロックチェーンをサポートするマルチチェーンスマートコントラクトハブの役割を担っている。
またアスターネットワークでは、開発者支援の為にBuild to Earn(構築して稼ぐ)の仕組みである「dApp staking」有しているのが特徴だ。「アスターネットワーク」と統合したdAppやインフラストラクチャに対して、ユーザーが同ネットワークのネイティブトークン「ASTR」をステーキングすることで、開発者とユーザーが報酬を得られる仕組みとなっている。ユーザーは「dApp Staking」でdAppに「ASTR」をステーキングする事で、報酬を受取りながらも、開発者を支援することが可能となる。
なおアスターネットワークの創設者は、シンガポール拠点のステイクテクノロジーズのCEOを務める日本人起業家の渡辺創太氏だ。ステイクはアスターネットワークの開発を主導している。
現在ASTRは、暗号資産(仮想通貨)取引所のフォビグローバル(Huobi Global)、OKEx(オーケーイーエックス)、Gate.io(ゲート)、クラーケングローバル(Kraken Global)、クーコイン(KuCoin)、バイナンス(Binance)、クリプトドットコム(Crypto.com)などで取り扱われている。また時価総額は約2,220億円となっている。(9/13 コインマーケットキャップ調べ)。
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【解説動画】アスターネットワーク(ASTR)とは?(ステイクテクノロジーズ 渡辺創太氏)
参考:バイナンスUS
デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/259191