米コインベース、「イーサリアム先物」提供へ
米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、同社2つ目のデリバティブ商品となるイーサリアム(Ethereum)先物商品の提供予定を8月26日に発表した。同社のデリバティブ取引所であるコインベースデリバティブエクスチェンジ(Coinbase Derivatives Exchange)にて、8月29日より提供が開始される予定。
この先物商品の正式名称は「ナノイーサフューチャーズコントラクト(Nano Ether futures contract)」であり、トレーディングコードは「ET」である。同商品は、イーサリアムの10分の1のサイズの先物契約を提供することにより、従来の先物よりも少ない資本で取引が行えるとのことだ。
なお「ナノイーサフューチャーズコントラクト」は、今年6月に発表されたビットコイン(Bitcoin)先物「ナノビットコインフューチャーズ(Nano Bitcoin futures)」に続くものである。このビットコイン先物については提供開始から2か月で290万件以上の取引が行われているとのことだ。
なおビットコイン先物と同様にイーサリアム先物についてもサードパーティーのブローカーや清算会社を介した取引となるとのこと。コインベースは同取引所で投資家が直接取引できるようにする為、米商品先物委員会(CFTC)認定の先物取引業者(FCM)の運営ライセンスを申請しており、現在は承認待ちとのことだ。
コインベースは今年1月に米デリバティブ取引所フェアエックス(FairX)を買収し、同取引所をコインベースデリバティブエクスチェンジと改称して運営を開始している。
またコインベースは8月25日にイーサリアムのリキッドステーキングトークンである「cbETH」の発行を発表した。cbETHは同日中に上場し、取引が開始されている。
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参考:Coinbase
デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/254824