マルチコインキャピタル、約590億円規模ベンチャーファンド設立

マルチコインキャピタルが「Venture Fund III」設立

米暗号資産(仮想通貨)投資会社「マルチコインキャピタル(Multicoin Capital)」が、4.3億ドル(約590億円)規模のベンチャーファンド「Venture Fund III」を設立したことが7月12日分かった。

「Venture Fund III」は、50万ドル(約6,800万円)から2500万ドル(約34億円)規模のアーリーステージのプロジェクトへの投資から、1億ドル(約136億円)以上のレイターステージのプロジェクトにも投資するとのこと。

また投資分野としては、「プルーフオブフィジカルワーク(Proof of Physical Work)」や「データDAO」、「クリエイターの収益化」、「消費者向けプロダクト」、「IP活用の新事業」、「web3インフラストラクチャ」、「オープンファイナンス」、「インド」、「DAOツール」に取り組むプロジェクトに焦点を当てるとのことだ。

なお「プルーフオブフィジカルワーク」とは、「トークンがデジタルの世界を超え、現実世界の資本形成や人間関係の機会を生み出す分野」であるとマルチコインキャピタルが説明している。

マルチコインキャピタルが現在「プルーフオブフィジカルワーク」プロジェクトへ投資しているのは、IoTへのブロックチェーン活用を目指すヘリウム(Helium)や、分散型マッピングネットワークのハイブマッパー(Hivemapper)などがある。

なおマルチコインキャピタルはこれまでに、マルチチェーンプロトコル開発のレイヤーゼロラボ(LayerZero Labs)や、レイヤー1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」開発のアプトスラボ(Aptoslabs)、ブロックチェーンデータ分析ツール提供のドゥーンアナリティクス(Dune Analytics)、暗号資産(仮想通貨)取引所FTX US、ステーブルコイン開発・提供を行うUXD Protocol(旧Soteria)、ソラナ(Solana)などに投資している。

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参考:Multicoin Capital
デザイン:一本寿和

images:iStocks/BadBrother

Source: https://www.neweconomy.jp/posts/243729