バイナンス、中東で暗号資産カストディ提供へ
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、UAE(アラブ首長国連邦)国際金融センター「アブダビ・グローバル・マーケット(Abu Dhabi Global Market:ADGM)」から暗号資産のカストディライセンスを取得したことを11月16日に発表した。
バイナンスは、アブダビ金融サービス規制当局(The Financial Services Regulatory Authority:FSRA)から金融サービス許可証(Financial Services Permission:FSP)を取得したことにより、中東地区において機関投資家向けに暗号資産のカストディ(保管)サービスを提供できるようになったとのこと。
ADGMは、2018年に世界初の暗号資産規制フレームワークを導入したUAEの首都にある国際金融センターだ。暗号資産活動における主要なグローバルハブ及びビジネスプラットフォームとしての地位を確立しているという。なおADGMに登録された金融サービス事業者は、FSRAが定める特定の義務を果たす必要がある。
なおバイナンスは今年4月、アブダビ・グローバル・マーケットから暗号資産仲介業者として運営する為の金融サービスライセンス「IPA(in-principle approval:原則的承認)」を取得していた。
これによりバイナンスはアブダビ金融サービス規制当局規制下のもと暗号資産仲介業者の運営が可能となった。さらにバイナンス子会社のBinance (AD) Limitedを通じて、中東・北アフリカ(MENA)地域全体に暗号資産サービスの提供が可能になっていた。
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参考:バイナンス
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/274750