オズモシスがアップグレードでクロスチェーン取引を効率化
コスモス(Cosmos)ネットワーク上に構築されているDEX(分散型取引所)オズモシス(Osmosis)が、v14.0.0へのアップグレード「Neon」の実施予定を1月18日に発表した。
オズモシスコミュニティに投稿されたリリースによると、「Neon」はブロック高「7937500」に実行される予定であり、日本時間では1月24日の1:00頃と推定されている。なおアップグレード中はオズモシスをはじめ、同プロトコルのガバナンス機能やステーキングも「Neon」完了まで利用できないという。
なお「Neon」アップグレードにはクロスチェーン取引など、今後のオズモシスの統合に必要な多くの重要な変更が含まれている。
主な変更は3点だ。1つ目は「ジオメトリックTWAP」と呼ばれる価格決定メカニズムの採用だ。これはオズモシスの流動性プールにおける価格決定メカニズムとして採用される予定であり、価格の上昇を操作して行う流動性プールへの攻撃に耐性を持つという。そのためオズモシスの価格決定オラクルを採用するサービスにも恩恵がある。「ジオメトリックTWAP」が採用された後も以前から利用されている価格決定メカニズムも選択できる。
2つ目は、ダウンタイム検出モジュールの導入であり、ネットワークが稼働しているかどうかを検出することで、オズモシスの価格データを採用する他のDeFi(分散型)プロトコルでの不適切な清算を防止することができるとのこと。
3つ目は、「IBC」のv4.2.0へのバージョンアップである。これにより「cosmwasm」をサポートしているすべてのチェーンがブリッジせずオズモシスの流動性にアクセスできるようになり、チェーンをまたいだ取引が容易になるとのことだ。
なおオズモシスは、昨年12月にステーブルコインを交換するためのプロトコル「ステーブルスワップ(Stableswap)」をローンチしている。
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参考:オズモシス
デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/290422