【取材】SlashとZaifが提携、国内でECや店頭での暗号資産決済サービスを共同検討 | あたらしい経済

暗号資産決済の「Slash」と暗号資産取引所「Zaif」が提携

暗号資産(仮想通貨)決済システム「Slash Web3 Payments」提供のSlash Fintech Limited(スラッシュフィンテックリミテッド)が、国内暗号資産取引所Zaif(ザイフ)を運営するカイカエクスチェンジとの業務提携を12月20日発表した。

この提携により両者は、日本国内のECサイトや、店頭決済でご利用可能な暗号資産決済サービスの企画・開発・販売業務・運用の検討を共同で行っていくとのことだ。

なおプロジェクト詳細や新サービスに関する情報は、改めて発表がされるようだ。

スラッシュは昨日19日、カイカエクスチェンジの親会社CAICA DEIGITAL(カイカデジタル)との業務提携を発表していた。

この際の提携で両社は、web3領域における暗号資産のスマートコントラクト決済サービスの企画・開発・運用を共同で行い、サービスを拡大させていくとしていた。

​「あたらしい経済」編集部は、SLASH FINTECH LIMITEDのファウンダーでCEOの佐藤伸介氏にカイカデジタルおよびカイカエクスチェンジとの提携における今後の展望について以下のコメントを得た。

「私達Slash Fintech Limitedは実社会で当たり前にデジタルトークンや暗号資産が利用される世界を実現する事を目的にWeb3技術をフル活用したSlash Web3 Paymentsを開発・運用しているスタートアップです。

日本では先日発表された企業の自社発行の仮想通貨の期末時価評価課税の除外を皮切りに、今後、自社トークンを発行する企業やブロックチェーンゲームプロジェクトが増えていく事が予想されます。しかし本来、NFT(Non-Fungible Token)、FT(Fungible-Token)は個人所有だけに止まらず現実社会での様々な場面で利活用がされるべき技術革新であるに関わらず、こと日本において暗号通貨決済領域の課題は未だ多く、Web3企業がグロースする為のブロッカーになっている現実もあります。

今回のカイカデジタル社、暗号資産取引所Zaifを運営するカイカエクスチェンジ社との業務提携はSlash Web3 Paymentsを日本マーケットで浸透させる為の大きな一歩となります。私達は暗号資産取引所Zaif様のとの業務提携を通じて、既存のWeb3事業者様、今後Web3領域への参入をご検討されている企業様との取り組みの強化並びに、暗号通貨の決済の普及促進に全力で取り組んでいく所存です」

Slash Web3 Paymentsとは

「Slash Web3 Payments」は、支払先が希望する暗号資産(トークン)を持たなくとも、顧客自らが保有する暗号資産を決済画面において自動的にスワップし、支払いができるサービスだ。システムがDEX(分散型取引所)ルーターと連携することで、最適なレートで暗号資産をスワップする仕組みだ。

1400以上の暗号資産が支払いに対応しており、また売上を受け取る側はUSDT・USDC・DAI・JPYC・wETHといったステーブルコインが選択できるようになっている。

また10月にリリースされた「QRコード決済機能」では、ノーコードで暗号資産決済用のQRコードが発行およびダウンロードできる。そのコードをスマホなどで読み込み、決済金額(日本円など法定通貨)を入力することで、そのまま「Slash」を利用した支払いが可能となる。

左:Slash Fintech Limited CEO 佐藤氏  右:カイカエクスチェンジ CTO 池田氏

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参考:カイカエクスチェンジ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/ChrisGorgio

Source: https://www.neweconomy.jp/posts/284083