米Krakenが独自銀行立ち上げ計画を明かす
米大手暗号資産(仮想通貨)取引所のクラーケン(Kraken)が、独自の銀行を立ち上げる計画を進めているようだ。クラーケン最高法務責任者のマルコ・サントリ(Marco Santori)氏が、3月6日配信のThe Blockのポッドキャスト番組「The scoop」の中で明らかにした。
「The scoop」でサントリ氏は「クラーケンバンクは、近日中に立ち上げ予定だ」と述べ、具体的なことについては多くを語らなかった。
なおクラーケンは2月9日、クラーケン提供の暗号資産ステーキングサービスが証券登録せずサービス提供販売したとして、米SEC(米国証券取引委員会)から告発を受けている。
これを受けクラーケンは、暗号資産ステーキングサービスおよびステーキングプログラムの提供・販売を直ちに停止すること発表。また3000万ドル(約39億円)の遺棄金、予断利息、民事罰の支払いに合意している。
サントリ氏はSECとの和解についての詳細を語らなかったが、現在停止しているステーキングプログラムについて「ステーキングがKrakenの収益に占める割合は小さい」とし、大きな影響はないとコメントしている。
またサントリ氏は、クラーケンの銀行との関係は安全であり、「(クラーケンは)世界中の様々な銀行とのグループを有している」と強調した。しかし、「暗号資産セクターを取り巻く銀行取引への警戒が強まれば、同分野のイノベーションが妨げられる可能性がある」と警鐘を鳴らした。
クラーケンは暗号資産業界低迷の煽りを受け、苦境に立たされている。昨年11月には、市場低迷に対応するためとしてグローバルスタッフの30%にあたる約1100人を一時解雇(レイオフ)すると発表していた。 また、クラーケンは2023年1月31日をもって日本での暗号資産交換業を廃止し、日本からの撤退を発表している。
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参考:クラーケン銀行
デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/301427