イーサリアム次期大型アップグレード「シャンハイ」、最新テストでバグ発見 

シャンハイアップグレードのテストでバグが発見

イーサリアム財団(Ethereum Foundation)の開発者が、イーサリアム(Ethereum)の次期大型アップグレード「シャンハイ(Shanghai)」および「カペラ(Capella)」のテストにて、複数のバグが発見されたことを2月16日に発表した。

なおバグが発見されたのは「シャンハイ」と「カペラ」のテストを行っていたテストネット上のものであり、メインネットへの影響はない。

イーサリアム財団(Ethereum Foundation)のティム・ベイコ(Tim Beiko)氏によると今回見つかったバグの一つは、テストを実行していたテストネットのバリデーターノードクライアントで、CPUとRAMの使用率が急増してしまう問題だったという。

またトランザクションやステーキングの出金などの処理が含まれていない空のブロックを同期する際に問題が発生するバグも発見されたというが、これについてはすぐにパッチがあてられるという。

今回いくつかバグが発見されたものの、2月28日に予定されている「セポリア(Sepolia)」テストネットでのテストのタイムラインに変更はないという。

また開発者によって行われた議論の末、検討されていたEIP-4844として提案されたブロブレス(Blobless)トランザクションの実行を完全に廃止する決定をしたことも発表されている。

それに加え、コントラクトをブロックチェーンから削除する機能「SELFDESTRUCT」の廃止についても議論したという。この機能は以前から非推奨とされていたが、現在代替する方法は決定されておらず先行きが不透明とのこと。

なお代替案としては提案されているEIP-4758、EIP-4758の修正版、および EIP-6046という3つの方法が候補に挙がっているという。

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デザイン:一本寿和
images:iStock/koyu

Source: https://www.neweconomy.jp/posts/297657