コインベースで法定通貨によるUSDCの購入手数料が免除に
米暗号資産取引所コインベース(Coinbase)が、同社の取引所における米ドルペッグのステーブルコインUSDCの売買にかかる手数料を免除したことを10月20日に発表した。
USDCはサークル(Circle)社とコインベースが共同で発行するステーブルコインであり、時価総額4位の規模を持つ。
コインベースによると、USDCの米国での購入量は米国外の3倍ほどとなっており、米国外での普及が思うように進んでいない状況とのこと。
コインベースはこの原因をUSDCの購入および売却の際に発生する手数料にあると考えており、USDC普及への障壁を取り除くことを目的として、法定通貨でUSDCを購入および売却する際の手数料を免除するという決断に至ったとのこと。
USDCの動向
コインマーケットキャップによると、USDCは今年5月に起こったUSTの価格崩壊を機に、流通量を急激に増加させている。しかしその後は緩やかに減少し、現在はUST崩壊以前よりも低い流通量となっている。
USDCの流通量低下と同時にバイナンスのステーブルコインであるBUSDの流通量は増加しており、BUSDの時価総額はこの半年で約1.5倍となっている。これはバイナンスが今年9月に発表した「USDCやUSDPなどのステーブルコインの非対応化」の方針の影響でUSDCからBUSDへの乗り換えが起こっている可能性が高いと思われる。
USDCを発行するサークル社は今年7月にUSDCの準備金の詳細を明示した報告書を公開している。その報告書によるとUSDCの準備金のうち76%が米国短期国債で、24%が現金で構成されているとのことだ。
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参考:コインベース
デザイン:一本寿和
Source: https://www.neweconomy.jp/posts/267833