イーサメインネット「マージ」成功
日本時間9月15日15:43頃、イーサリアム(Ethereum)メインネットの大型アップグレード「マージ(The Merge)」が完了した。同ブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムがPoWからPoSへ無事に移行した。
最終的な「マージ」実行のアップグレードとなる「Paris(パリス)」が、エグゼキューションチェーン(イーサリアム1.0)のTTD(マイニングの最終合計難易度)が「58,750,000,000,000,000,000」に達した時点で予定通りに実施され、イーサリアムのエグゼキューションレイヤー(実行層)がPoWからPoSに移行している。
イーサリアムの創業者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏は「マージ」当日の15:15に「マージにより、世界の電力消費量が 0.2% 削減されます:The merge will reduce worldwide electricity consumption by 0.2%」と自身のツイッターでコメントしている。
「マージ」は、イーサリアムにおけるコンセンサスアルゴリズムをPoW(Proof of Work)からPoS(Proof of Stake)へ変更する為に、イーサリアム1.0のチェーン(エグゼキューションチェーン)をイーサリアム2.0のチェーン(ビーコンチェーン)に移行する計画となっている。今回のメインネット「マージ」に向け、これまでにRopsten(ロップステン)、Sepolia(セポリア)、Goerli(ゴエリ)などの複数のテストネットで「マージ」が実施されてきた。
なお「マージ」後に残ったPoWチェーンは一部のマイナーらのコミュニティにより、ハードフォークを実施し存続させようとする計画がある。「マージ」完了後の24時間以内に実行される予定だ。
なおヴィタリック・ブテリン氏は、このPoWチェーンのフォークについて「大きな打撃とはならない」と述べており、正統なPoSチェーンへの影響は少ないと見られている。
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デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/259591