コルダとNFC/RFID利用で日本酒の不正流通防止
SBIトレーサビリティが、同社提供のトレーサビリティサービス「SHIMENAWA」で、日本酒の不正な流通を防ぐ新たな機能を追加したことを発表した。「SHIMENAWA」は米R3開発のエンタープライズ向けブロックチェーン「コルダ(Corda)」が採用されている。
またこの新機能には自動認識ソリューションの製造販売などを行う国内企業、サトーのNFC/RFID技術のデジタルペアリングが活用されている。
そしてこの機能は、日本酒「梵」を代表する磨き2割の純米大吟醸「梵・超吟(BORN:Chogin):完全予約限定品」と、純米大吟醸「梵・夢は正夢(Born:Dreams Come True)」の2銘柄で先行導入されるとのこと。 またその他銘柄については順次提供されていくようだ。
創業162年の加藤吉平商店が提供する「梵」は、国賓歓迎晩餐会や国際行事で数多く採用されるなど世界105ヶ国に輸出されている日本酒だ。海外市場では高級ウイスキーやワインなどの空き瓶が高値で売買され、その空き瓶を使った偽造品の流通がされており、「梵」についても偽造品が確認されているとのことだ。
今回の機能はそういった「商品偽造」の課題に対し、「コルダ」およびNFC/RFIDを利用したデジタルペアリングにて「梵」が未開封であることを確認できるようにするとのことだ。
具体的には、店頭で購入前未開栓の日本酒の瓶にスマホでタッチすることで、NFCタグから取得した情報とブロックチェーンの情報を照合し、デフォルト値と一致した場合に「SHIMENAWA」で「未開封」が表示される仕組みになっている。
また日本酒の購入後については、開栓後のボトルをスマホでタッチすることでNFCタグの情報が「開封済」に変わり、ブロックチェーン上でデフォルト値(=未開栓)が取得した情報に書き換わり「SHIMENAWA」上で「開栓済」と表示されるとのこと。
さらに商品情報の他、ユーザーがスマホでタッチした日付情報もリアルタイムに「SHIMENAWA」の商流情報に可視化されるという。これによりこれにより真正性が高いことを証明するとのことだ。
「SHIMENAWA」は昨年9月に開発が発表されて以降、コンビニ大手ローソンが生産地情報を表示するプラットフォームとして採用している。ローソンでは中国上海の店舗で販売するおにぎりのパッケージにQRコードを添付し、それを「SHIMENAWA」で読み込むことで、おにぎりに使用される米の生産地情報をブロックチェーンで証明する取り組みが昨年12月から実施されている。
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参考:SBI
デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/218586