バイナンスUSがCZの過半数株式の削減する方法を模索
米暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスUS(Binance.US)と、同取引所の株を過半数所有する創設者チャンポン・ジオ(Changpeng Zhao:CZ)氏が、同氏の持ち株を減らす方法を探っているようだ。
この問題に詳しい2名の人物による証言として、米テクノロジー情報サイトのジ・インフォメーション(The Information)が5月11日報じた。
世界最大の暗号資産取引所バイナンスのCEOでもあるCZ氏は、少なくとも昨年の夏から一部の株式売却を検討していたという。
今年3月、米国商品先物取引委員会(CFTC)は、規制当局が主張する「違法」な取引所と「偽」のコンプライアンス・プログラムを運営していたとして、バイナンスおよび同社CEOであるCZ氏提訴していた。
CFTCは、バイナンスおよび同社の元コンプライアンス最高責任者、そしてCZ氏の3者に対し、米国法を「故意に回避」し、「商業的利益のために規制の裁定という計算された戦略に従事する」として訴えを起こしている。
報道によると、その訴え以来バイナンスUSの幹部たちは、CZ氏の出資比率を下げることが米国の規制当局の目から見て、バイナンスUSの地位向上をさせるために役立つかもしれないと、話し合ってきたという。
またCZ氏がCFTCの訴訟で名前を挙げられたため、バイナンスUSの幹部らは「CZ氏が大株主である限り、バイナンスUSが米国で取得したい特定の規制ライセンス取得は難しいかもしれない」と心配をしているとのことだ。
なおロイターのコメント要求に対して、バイナンスUSは直ちに回答をしなかった。
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※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Binance.US explores ways to cut founder Zhao’s majority stake – report
Reporting by Jose Joseph in Bengaluru; Editing by Shounak Dasgupta and Shinjini Ganguli
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
images:Reuters
Source: https://www.neweconomy.jp/posts/313417