USDCおよびEURCの新バージョンv2.2をリリースへ
ステーブルコイン発行企業の米サークル(Circle Internet Financial)が、米ドルステーブルコイン「USDC」およびユーロステーブルコイン「EURC」におけるスマートコントラクトの新バージョン「v2.2」のリリース予定を11月9日に発表した。
「v2.2」のコードは11月9日から今後数か月にわたってテストが行われ、2024年の1月には対応するすべてのブロックチェーンへのデプロイが完成する予定である。なお初めのテストおよびデプロイは、レイヤー1ブロックチェーンのアバランチ(Avalanche)で行われるとのことだ。
サークルによると、今回発表した新バージョンのスマートコントラクトは、以前のバージョンに比べ6つの変更が行われたという。
これらの変更は、ガス効率の向上とアカウント抽象化(AA:Account Abstraction)のサポート向上、セキュリティの向上を目的として行われたとのこと。
それに加え、ユーロステーブルコインのティッカーシンボルを「EUROC」から「EURC」に変更したことも今回の変更点として紹介されている。
またこのアップグレードは、完全に下位互換性(旧バージョンに戻すことが可能な仕組み)をもっており、既存のコードに対しての重大な変更は行っていないという。さらにアップグレードに関する全てのコードは、ブロックチェーンセキュリティ会社「ハルボーン(Halborn)」によって監査されているとのことだ。
なおコントラクトのアップグレードの際、ダウンタイムなどはなくバックグラウンドで行われるためユーザーは何か操作をする必要はないとのことだ。
11月8日、ブルーバーグが関係者の話としてサークルが2024年初めにIPO(新規公開株)を検討していると報道した。この報道によると現在サークルは、IPOの可能性についてアドバイザーらと審議を進めているが、IPOを実際に進めるかは確実ではないとのことだ。
1/ We’re excited to unveil a new v2.2 upgrade to $USDC and $EURC that reduces gas costs, improves support for account abstraction, and bolsters security on EVM blockchains.
Learn more about the rollout timing and how v2.2 improves gas efficiency by >7%.https://t.co/WFsQL2FBNh
— Circle (@circle) November 9, 2023
関連ニュース
- USDC発行の米サークル、2024年初めのIPOを再検討か=報道
- 米サークルが台湾ファミリーマートらと提携、アプリでポイントがUSDC等へ交換可能に
- 米サークル、web3開発と運用を緩和させる為のソリューション発表
- 米サークルがフィリピンCoins. phと提携、USDCの海外送金利用の認知拡大で
- サークル「USDC」、ポリゴンPoSでネイティブ利用可能に
参考;サークルブログ
images:iStocks/Максим-Ивасюк・Thinkhubstudio
Source: https://www.neweconomy.jp/posts/351746