日本最大級Web3コミュニティ「KudasaiJP」、企業ビジネスを包括的に支援するDAO(分散型自立組織)組成へ

「KudasaiJP」が法人設立とWeb3.0企業を支援するDAO組成へ

国内最大級の暗号資産コミュニティ「KudasaiJP」が、株式会社Kudasaiの設立とWeb3.0企業を支援するDAO(分散型自立組織)の組成について、3月16日発表した。

「KudasaiJP」は昨年9月に法人を設立していたが、この度法人としての活動を強化をするとのこと。具体的には「KudasaiJP」のDAO化を進め、コミュニティメンバーの支援プロジェクトへの貢献に対して報酬を付与する仕組み等を整備し、国内企業の海外進出を含むWeb3.0関連企業の包括的支援事業を実施するとのことだ。

「KudasaiJP」は、2020年創設以降、DeFi、NFT、GameFiなどトレンドを重視した情報共有の場として活用され、2022年にはTwitterフォロワー7万人、テレグラムグループ2万人を超える日本最大級の暗号資産やブロックチェーンなどWeb3領域に特化したコミュニティだ。

2021年に日本語翻訳付きの質疑応答会(AMA)を開始し、初期段階にある海外プロジェクトを中心にコミュニティに向けて紹介してきた。現時点で180件を超える質疑応答会開催の実績があるという。そして「KudasaiJP」は、世界最大手暗号資産取引所「Binance」のBinance Feedへの掲載、NFT部門であるBinance NFTとのパートナーシップなど、海外において一定の認知を得ているプロジェクトだ。

なお「KudasaiJP」のコアメンバーは全員が同コミュニティ出身で、KOL(Key Opinion Leader)、翻訳家、エンジニア、デザイナー、リサーチャーなど30人以上で構成されおり、AMA実施のみならず、これまでもブロックチェーンスタートアップの計画・開発からコミュニティ拡大まで、多面的な成長支援ソリューションを提供してきた。

「KudasaiJP」のWeb3.0企業支援事業

今回同社はコミュニティ「KudasaiJP」のDAO化を進め、「国内プロジェクトの海外進出支援」、「海外プロジェクトの日本進出支援」、「コンサルティング/アドバイザリー支援」などのWeb3.0企業支援事業を開始する。

「国内プロジェクトの海外進出支援」事業では、同社のネットワークを通じての各国のマーケティングエージェンシーへの紹介(中国や韓国およびその他)や、取引所などへの紹介などを実施する。

また「海外プロジェクトの日本進出支援」では、ドキュメントの翻訳から、200人以上のインフルエンサーの紹介、コミュニティ運営などのサービスを提供する。なおコミュニティ運営については2022年現時点で30以上の実績があるとのこと。東京タワーを利用したイベントの開催なども提案できるようだ。

さらに「アドバイザリー業務」では、トークノミクス設計、Solidityエンジニアリングなどのプロダクト設計の段階から、ローンチ後のマーケティングサポートまでサポートが可能だとのこと。これまで同社はRED Projectやメタバース領域でNikonと協業するNEXSTなどのプロジェクトへのアドバイザー実績がある。

なお同社がWeb3.0企業支援事業を開始する背景には、国内において政府のWeb3.0への取り組み表明や大手企業の参入の活発化がある。同社はこの状況において、「現在の国内のプロジェクトは先行する海外企業やコミュニティとは大きな隔たりがあり、海外進出に苦戦しているのが現状がある」としている。

そのため「多くの著名海外プロジェクトとのネットワークを持つKudasaiJPなら国内企業の海外進出の力になれるのでは、と考えDAOの組成および支援事業への取り組みを決意いたしました」と発表している。

コミュニティ事業、そしてMASK Networkから寄付グラントの獲得

同社は企業向けの支援事業の他に、コミュニティ事業として、公益性を重視し、新規Web3.0ユーザーに対する教育を、AMAや海外リサーチメディア・国内メディアと協同して実施していく予定だ。

また「KudasaiJP」は、国内のコミュニティDAOとして初となる、マスクネットワーク(MASK Network ※)からの寄付グラントを受領したことも発表した。マスクネットワークにより、これまでの活動の実績や公益性が評価されたとのことだ。

今後のDAO化への目標

今後「KudasaiJP」はどのようにDAO化を進めていくのか。今回の発表に際して、株式会社Kudasa代表取締役社長の柏木崇志氏は以下のようにコメントしている。

「KudasaiJPのコアメンバーは全員がコミュニティの出身者であり、DAOの実現が行われやすい環境ですが、今後よりDAOの実現に向かって尽力致します。また公益性を重視し、教育コンテンツの整備を行い、日本の暗号資産コミュニティの健全な成長のために尽力します。現在、NFTを用いたガバナンスプラットフォームの立ち上げを行い、NFT発行後よりコミュニティの成長につれてそのNFTの価値は向上し(現在600枚発行、1枚の最低フロアプライス1.3ETH/約286,000相当)、コミュニティも活発化しています。スマートコントラクトを併用し、コミュニティメンバーがより密接にプロジェクトと交流を深め、プロジェクトに貢献することで報酬を獲得できるプラットフォームを今後発表予定です」

関連リンクとお問い合わせ先

※マスクネットワーク(MASK Network)とは?

マスクネットワークは、Hashkey、Binance、Coinbaseなどから合計50億円以上の調達を行っているSocial Protocolで、また50億円規模のWeb3.0ファンドを保有している。
MASK Network URL: https://mask.io/

Source: https://www.neweconomy.jp/posts/303765