イーサリアム次期大型アップグレード「Dencun」、初回のテストネット実装は1月予定に

「Dencun」の初回テストネット実装は1月に

イーサリアム(Ethereum)の次期大型アップグレード「デンクン(Dencun)」の初回テストネット実装が、2024年1月に予定された。

このことは12月21日に行われた定例ミーティング「Execution Layer Meeting 177」にて議論され、イーサリアム財団(Ethereum Foundation)のティム・ベイコ(Tim Beiko)氏が自身のX(ツイッター)アカウントにて報告した。

同氏によると初めにゴエリ(Goerli)にて「デンクン」を1月17日に実装する予定になったという。続けて1月30日にセポリア(Sepolia)、2月7日にホレスキー(Holesky)にて「デンクン」実装予定とのこと。

ただしこの実装予定日は前提として「大きな問題がなければ」とのことで、これら日程はあくまで流動的なスケジュールとなるようだ。

なおメインネットへの実装日は、各テストネットでの実装後になる。

「デンクン」アップグレードは、実行層(EL:Execution Layer)の「カンクン(Cancun)」アップグレードとコンセンサス層(CL:Consensus Layer)の「デネブ」アップグレード、この2つのアップグレードを合わせた名称である。

なお「デンクン」で注目されているのは実行層の「カンクン」アップグレードで実装されるEIP-4844「プロトダンクシャーディング」導入だ。

「プロトダンクシャーディング」はイーサリアムのノードが一時的にオフチェーンデータにアクセス可能になる技術。これによりネットワークスループットが向上し、トランザクション料金の削減やスケーラビリティが大幅改善し、レイヤー2ネットワークがより低コストでトランザクションを発行可能になることが期待されている。

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参考:github
images:iStocks/Ethereum

Source: https://www.neweconomy.jp/posts/360635