Goerli DAOがテストネット存続の意志を示す
イーサリアム(Ethereum)のテストネットとして稼働している「ゴエリ(Goerli)」テストネットについて、DAO(分散型自律組織)のゴエリDAO(Goerli DAO)が、2023年9月以降もネットワークを存続させる意思を3月28日表明した。
「ゴエリ」は現在イーサリアムネットワークの主要なテストネットとして稼働しており、「マージ(Marge)」などのイーサリアムの主要なアップグレードのテストにも利用されてきた。また「シャペラ(Shapella:Shanghai/Capella)」アップグレードのテストの実施にも利用されている。
「ゴエリ」は2023年9月に新しいテストネット「ホリ(Holli)」が立ち上げられるタイミングで廃止され、利用が非推奨になる予定であった。しかしゴエリDAOは「ゴエリ」について「ゴエリはメインネットによく似たテスト環境であるカナリアネットワークとしての理想的な候補である」とし、今後もテストネットとしてテスト環境を提供していくと意思表示している。
なお「ゴエリ」ではGas代(ネットワーク手数料)としてゴエリETH(gETH:Goerli ETH)を利用する。ブロックチェーンのインターオペラビリティプロトコルを開発するレイヤーゼロ(LayerZero)は先日イーサリアムのメインネットでgETH、「ゴエリ」で通常のETHを利用できるようにした。
これによりメインネットでgETHの流動性ができ価値が生じたため、「ゴエリ」は他のL1ブロックチェーンとの区別が難しくなった。こういった背景も含めてゴエリDAOはテストネットの維持を目指している。なお例えるならポルカドット(DOT)とそのカナリアネットワークであるクサマ(KSM)の関係が想像しやすいかもしれない。
また先日メタマスクなどを提供するコンセンシス(ConsenSys)がzkEVM「Linea」のパブリックテストネットを公開。「Linea」には「ゴエリ」を経由してアクセスする必要があるため「ゴエリ」でのガス代が暴騰している状況だ。
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参考:ゴエリDAO
デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/306370