SBI VCトレードとAva Labsが提携、Avalanche(AVAX)国内普及に向け | あたらしい経済

SBI VCトレードとAva Labsが業務提携

国内暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードが、レイヤー1ブロックチェーン「Avalanche(アバランチ)」の開発元であるAva Labs(アバラボ)との業務提携を8月16日発表した。この提携により、「アバランチネットワーク」の日本国内の普及に向けた取り組みを行っていくとのことだ。

また発表によると今回の提携によりSBI VCトレードは、アバラボ提供のSaaS型クラウドサービス「AvaCloud」の利用が可能になったとのこと。「AvaCloud」は、ノーコード・カスタムブロックチェーンプラットフォームを構築するためのワンストップ・サービスであり、企業はコストと時間を節約し、独自ブロックチェーンを簡単に立ち上げることが可能になる。

SBI VCトレードは「AvaCloud」利用により、SBI Web3ウォレットとアバランチの接続等、「アバランチネットワーク」の活用及び普及を推進していくとのことだ。

また同取引所が取り扱っている暗号資産アバランチ(AVAX)について、入出庫の対応も開始したとのこと。なおAVAXは「アバランチネットワーク」のネイティブトークンだ。

さらに今回の提携により、同取引所が国内で唯一提供しているAVAXのステーキングサービスについて、ステーキング報酬の年率を0.5~2.0%改善する取り組みの実施予定もあるという。これについては、今年10月からの提供開始を目指しているとのこと。

そしてステーキング報酬改善の取り組みに先立ち、8月1日から9月30日までの間に発生するAVAXのステーキング手数料(通常25%)を0%とする「AVAXのステーキング手数料無料キャンペーン」を開催するとのことだ。

アバランチは、2020年9月にメインネットをローンチしたレイヤー1ブロックチェーン。

アバランチは異なるデータ構造を採用するContract Chain(Cチェーン)、Platform Chain(Pチェーン)、Exchange Chain(Xチェーン)の3つのチェーンで構成されたブロックチェーンであり、それぞれで重要機能の役割を分担している。

Cチェーンではスマートコントラクトの実行が可能なため、dApps(分散型アプリケーション)の構築に利用される。またPチェーンはアバランチにおけるメタデータを記録するチェーンとなっており、ネイティブトークン「AVAX」のステーキングやバリデーター、サブネットの管理に用いられる。そしてXチェーンは資産の作成およびトレードに特化したチェーンとなっている。

またアバランチでは、同ネットワークを利用して独自ブロックチェーンが構築できる「サブネット」の機能も提供している。

SBI VCトレードでは、昨年10月よりAVAXの取り扱いを開始。現在は現物取引(販売所・取引所)、レバレッジ取引、貸暗号資産、積立、ステーキング、そして入出庫の各サービスでAVAXは取扱われている。

関連ニュース

参考:SBI
デザイン:一本寿和
images:iStocks/greenbutterfly

Source: https://www.neweconomy.jp/posts/331882