LayerZeroが約158億円の資金調達を完了
オムニチェーンプロトコル「LayerZero(レイヤーゼロ)」の開発を主導するLayerZero Labs(レイヤーゼロラボ)が、シリーズBラウンドで1.2億ドル(約157.8億円)を調達したことを4月4日発表した。
レイヤーゼロラボによるとこのラウンドには、a16z crypto、BOND、Christie’s、Circle Ventures、OKX Ventures、OpenSea Ventures、Samsung Next、Sequoia Capitalなどの33の投資家が出資参加したとのこと。
このラウンドにて得た資金は、人員の増員やAPAC(アジア太平洋)地域のプレゼンスを高めるために利用されるとのことだ。
レイヤーゼロラボは昨年3月、シリーズA+ラウンドで1億3,500万ドル(約165億円)を調達。このラウンドはa16z、FTX Ventures、Sequaia Capital主導のもと、UniswapLab、Coinbase Ventures、Multicoin Capital、Gemini、Polygon、Avalancheなど計51の企業らが参加していた。
なお各社報道によると、前回ラウンドでのレイヤーゼロラボの評価額は10億ドルだったが、今回の調達ラウンドでその額は30億ドルまでに達したとのこと。レイヤーゼロラボはわずか1年で評価額を3倍に伸ばしたことになる。
「レイヤーゼロ」は「オムニチェーン相互運用プロトコル(Omnichain’ Protocol)」により、相互運用性を可能にし、無数のブロックチェーン間でシームレスなクロスチェーンメッセージングを促進するインフラを提供している。「レイヤーゼロ」を利用することで開発者は、クロスチェーンのやり取りを行う仲介者を必要とせずに、複数のブロックチェーンにまたがるプロジェクトを構築できる。
なお「オムニチェーン相互運用プロトコル」のホワイトペーパーでは各レイヤーについて「レイヤーゼロは他のチェーンとのネイティブな直接通信を実現するレイヤー。レイヤー1はビットコインやイーサリアムなど暗号資産市場の中核、分散型台帳の維持管理を行うレイヤー。レイヤー2はライトニングネットワーク、ライデンネットワークなど単一のレイヤー1チェーンでスケーラブルなトランザクションを実現するレイヤー」と説明されている。
— LayerZero Labs (@LayerZero_Labs) April 4, 2023
関連ニュース
- アバランチ上DEX「Trader Joe」、レイヤーゼロ導入でJOEをクロスチェーン転送可能に
- クロスチェーン通信プロトコル「レイヤーゼロ」、重大な脆弱性の指摘を否定
- アバランチの「BTC.b」、LayerZeroでクロスチェーン転送可能に
- LayerZero、FTXやAlamedaが保有の同社株式やトークン買い戻し
- LayerZeroが約165億円調達、a16zやFTXら出資
参考:レイヤーゼロ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/BadBrother
Source: https://www.neweconomy.jp/posts/307430