Seiが開発者向けテストネットをv2にアップグレード
新興レイヤー1ブロックチェーン「セイ(Sei)」の開発者向けテストネット「パブリックデヴネット(Public Devnet)」が、v2にアップグレードした。「セイ」の公式Xアカウントおよびブログから2月13日に発表されている。
「セイ」のメインネットは現在、コスモス(Cosmos)エコシステム上に構築されており仮想マシンのウェブアセンブリ(WebAssembly / WASM)を搭載している。そのため「セイ」ではスマートコントラクトはコズモワズム(Cosmwasm)をサポートしている。
「セイ」の開発を主導するセイラボ(Sei Labs)は昨年11月、同ブロックチェーンを「Sei v2」にアップグレードし、EVM(イーサリアム仮想マシン)を搭載することでEVM用スマートコントラクトをサポートするという提案を行っていた。
この提案を実行することより、EVMスマートコントラクトと既存のCosmwasmスマートコントラクトの相互運用が可能になるとのことだ。
今回の発表によると、同ブロックチェーンに搭載されるEVMは、イーサリアム(Ethereum)がまだ実装できていない「トランザクションの並列処理」を実装する予定だ。これにより「セイ」は、高速なトランザクション処理が実現可能になるとのことだ。
今後の展開として、テストネットでの改良や調整がオープンな環境で実施されたのち、メインネットでもアップグレードが実施されるという。 ・また同アップグレードでは「セイディービー(SeiDB)」の導入も行うという。
「セイディービー」は、ステートの過剰な肥大化や読み書きのパフォーマンスを向上させることで、新しいノードがステートの同期とキャッチアップを容易にするためのデータ構造だという。
セイは公式のブログにて、すでに「セイ」にスマートコントラクトをデプロイしているユーザーに向け、EVMとWASMの相互運用に対応できるようアップグレードする方法を今後数週間のうちに公開する予定と述べている。
なおWASMとはグーグル(Google)、モジラ(Mozilla)、マイクロソフト(Microsoft)、アップル(Apple)らが共同開発した仮想マシンだ。C言語やJAVA、Rustなどの広く利用されている多くの言語をサポート可能な実行環境であり、ディズニープラス(Disney+)やアマゾンプライムビデオ(Amazon Prime Video)、グーグルアース(Google Earth)など多くのサービスの開発に利用されている。
Sei’s contributors look forward to a future where Ethereum, Sei, and Layer 2s can all, at last, help consumer facing crypto applications reach millions of people.
For more information, read our full announcement and blog post on today’s release: https://t.co/q7hejTCGFr
*Note:…
— Sei (@SeiNetwork) February 13, 2024
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参考:セイブログ
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/371039