NIDTの取引が一部制限される
国内暗号資産(仮想通貨)取引所DMM Bitcoinが、4月26日19:00より取り扱い開始した「Nippon Idol Token(NIDT)」の取引について、同日23:00より一部制限を行った。この制限は、買い注文が不可、売り注文のみ可となっている。
「NIDT」国内4例目のIEO(イニシャルエクスチェンジオファリング)案件となった暗号資産だ。同暗号資産のIEOはDMM Bitcoinおよびcoinbook(コインブック)にて実施され、26日正午より先行してコインブックで取り扱いが始まった。
ただし、コインブックで「NIDT」の現物指値注文取引を開始した直後に、IEO価格だった1NIDT=5円から値段は急落。同日13:30には1.91円、この記事執筆時点(4/27 11:30)では2.85円となり、24時間で-43%下落している。
DMM Bitcoinの発表によると今回「NIDT」の取引について一部制限をしたのは、「コインブックのオーダーブックにおける流動性とDMM Bitcoinの取引ボリュームの乖離が大きいため」とのこと。
DMM Bitcoinでは「NIDT」の取引開始において、予め在庫として保有する「NIDT」の数量の許容する範囲で、コインブックのオークション市場の価格等に基づき、DMM Bitcoinでの売買動向を検証しつつ価格配信を継続していたというが、「約17百万NIDTの買い優勢の約定結果、DMM Bitcoinの在庫による対応が困難となる危険水準となった」と制限を行った理由を説明している。
その後「NIDT」の一部制限を実施した翌日となる本日27日、DMM Bitcoinは取引制限の解除を同日正午より実施する予定であることを発表。コインブックが同時刻正午から、現物指値注文取引に加え成行注文取引が開始したことを確認の上、制限解除を実施するという。
これについてDMM Bitcoinは、「コインブックでの成行注文が開始されることから、DMM Bitcoinの需給状況をリアルタイムに取引所に反映する可能性が高まる」とし、それにより「ユーザーの約定を速やかに遅滞なくコインブックの取引所にカバー取引を行うことで、取引制限の解除を進める」と述べている。
なおコインブックは3月よりカルダノ(ADA)の取り扱いを始め、それにより取引所サービスの提供を開始した。そのため「NIDT」はコインブックが取り扱う暗号資産として2銘柄目となる。
Nippon Idol Token(NIDT)とは
「NIDT」は、イーサリアム(Ethereum)上のERC20規格の暗号資産。新しいアイドルグループの組成及び活動のために発行され、利用者は「NIDT」を通じてアイドル活動の応援及び支援ができるという。なお国内で実施されたIEOにおいて、同時に2取引所が対応するのは「NIDT」が初の事例となった。
「NIDT」のIEOによる販売金額合計が10億円を突破したことが4月24日発表されており、コインブックおよびDMM Bitcoinの2社合計で、販売数量は200,369,000枚、販売金額は1,001,845,000円になったとのことだった。
なお「NIDT」発行元のオーバースは、「NIDT」のIEOにて調達した資金を利用して、秋元康氏が総合プロデュースを行う新アイドルプロジェクト「IDOL3.0 PROJECT」を実施する。
同プロジェクトの運営には、キングレコードをはじめとするAKB48、乃木坂46、日向坂46、櫻坂46、IZ*ONE、=LOVEといった人気アイドルグループの育成に携わったスタッフが関わるとのこと。
「NIDT」保有者には、一部プロデュースへの参加や限定イベントへの招待、NFTの付与などの特典が与えられる予定だ。
「IDOL3.0 PROJECT」では、4月4日よりメンバーの募集を開始し、全国7都市で説明会を実施していく。複数段階のオーディションを開催し、合格したメンバーが研修期間を経て今秋にデビューすることが予定されている。
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参考:DMM Bitcoin・DMM Bitcoin②
デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/311226