BNB Greenfieldのテストネットがローンチ
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が提供するブロックチェーンのBNBチェーンが、新しい分散型ストレージプロジェクト「BNBグリーンフィールド(BNB Greenfield)」のテストネットをローンチしたことを4月11日に発表した。
分散型ストレージは、データを複数のノードに分散させることでセキュリティと耐久性を高めることができるシステムだ。また同システムは従来の中央集権型のクラウドストレージサービスと比較して、コスト面やプライバシー保護の面でもメリットがある。
なおBNBチェーンはビーコンチェーンとスマートチェーンと呼ばれる2つのブロックチェーンで構成されており、バイナンススマートチェーン(Binance Smart Chain)として稼働していたEVM互換のブロックチェーンを改名したものである。
「BNBグリーンフィールド」はブロックチェーンベースであり、イーサリアム互換のアドレスでデータとトークンを作成・管理ができるという。またデータをBNBチェーンにクロスチェーンで移動させることができるため、分散型アプリケーション(DApps)の開発者がより効率的で安全なデータストレージソリューションを利用できるとのこと。
また「BNBグリーンフィールド」では、BNBチェーン同様にBNBトークンをガス及びガバナンストークンとして採用しており、バリデーターはBNBトークンをステーキングすることでストレージ料金から収益を得ることができるとのことだ。
現在実行されている「BNBグリーンフィールド」のテストネットは約2週間ごとにリセットされる予定とのこと。これによりテストネット上のデータや資産は定期的に消去される可能性があるため、重要な情報の保存を同ブロックチェーンのテストネットに依存しないよう公式のドキュメントにて警告されている。
なおBNBチェーンはこの分散型ストレージ技術を活用したユースケースやビジネスモデルの創出を目指しており、BNBチェーンが開催するハッカソン「ZERO2HERO」にて「BNBグリーンフィールド」を利用したサービス向けの部門があることを発表している。
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参考:BNBチェーン
デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/309283