今年中に提供開始
米大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が、機関投資家向けの新ブランド「クラーケン・インスティチューショナル(Kraken Institutional)」を立ち上げたと2月27日発表した。
「クラーケン・インスティチューショナル」は、クラーケンの既存商品であるスポット取引、OTC取引、ステーキングやサービスと、機関投資家向けに特別な調整を施した暗号資産取引、投資、保管サービスをまとめて提供するブランドだという。対象となるのは機関投資家、資産運用会社、ヘッジファンド、富裕層個人だ。
同ブランドでは高い信頼性とスケーラビリティ、統合しやすいソリューションが提供されるとのこと。また、同ブランドは最先端のサイバーセキュリティで保護されており、優れた実績を持つアカウント管理チームがサポートするとクラーケンは伝えている。
「クラーケン・インスティチューショナル」は今年中に提供開始となる予定で、サービス群には認可されたカストディソリューションなどが含まれるようだ。
クラーケンは現在、米証券取引委員会(SEC)と規制上の課題で係争中だが、創業以来、一貫してデジタル資産に関するルールを支持してきたと主張している。
昨年11月にSECより2つの事業体が告発された際には、同訴訟がクラーケンが提供する商品与える影響はなく、サービス提供を続けると発表していた。
また昨年12月には大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)と同社傘下のコインベースアセットマネジメント(Coinbase Asset Management)が、機関投資家向けプラットフォーム「プロジェクト・ダイヤモンド(Project Diamond)」を発表していた。
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参考:発表・ブログ
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/374041