マインクラフトのサーバーにビットコイン獲得機能を導入、ゲーム業界向けBTC決済Zebedeeが

ZebedeeがMinecraftのサーバーにBTC獲得機能を導入

ゲーム業界向けにビットコイン(BTC)決済システムを提供するゼベディー(Zebedee)が、人気サンドボックスゲーム「マインクラフト(Minecraft)」のサーバーのひとつであるサトランティス(Satlantis)に、ビットコイン(BTC)獲得機能を導入したことを7月12日発表した。サトランティスは、コミュニティメンバーが運営するビットコインをテーマにしたカスタムサーバーだ。

今回サトランティスに組み込まれたBTC報酬機能により、ユーザーは同機能によって取得したBTCを、ゲーム内の土地や資源、装備の購入に使用できるようになったとのこと。また取得したBTCは、サトランティス上の他プレイヤーとの取引や、ゼベディーアプリに出金も可能だという。

またサトランティスでは、同サーバーにおける全収益をプレーヤーへの報酬として共有する為、毎日150,000satoshi以上が報酬プールに追加されるとのこと。この仕組みは、ビットコインとマイニングにインスパイアされたもので、プレイヤーは定期的に報酬の一部を獲得できるという。

サトランティスから共有される報酬については、サトランティス上の特別なクエストで手に入るキーアイテム「エーシック(ASIC)」と、「マインクラフト」上の伝統的な高額資源「エメラルド」を所有していれば、報酬を受け取る確率が増えるとのこと。なおゼベディーは、この仕組みをハッシュレート(マイニング能力)と呼称している。

発表によると、自宅のノートパソコンでビットコインを採掘できないのと同様に、サトランティスから共有される報酬も1人での獲得は難しいという。その為ユーザーは、マイニングプールと呼ばれる専門クラン(共通の目的を持った集団)で他プレイヤーとチームを組むことで、ハッシュレートを向上させ、報酬の獲得チャンスを増やすことが可能とのことだ。

ゼベディー(Zebedee)とは

ゼベディーは、ビットコインのライトニングネットワーク(LN)を活用して、ゲームにマイクロペイメントの仕組みを追加できる基盤やAPIを開発者向けに提供している企業だ。ゲームプレイヤー向けにもこの仕組みに対応したウォレットアプリも提供している。

ゲーム開発企業がゼベディーの基盤をゲームに導入することで、プレイヤーがゲーム内で稼いだポイントなどをビットコインとして提供できるようになるとのこと。「スーパーマリオがジャンプして獲得するコインがリアルマネーとなり、プレイヤーは即座に受け取り、使用も可能になる」という例が挙げられている。

ゼベディーは今年3月、ビットコインのライトニングネットワーク(Lightning Network)を利用したグローバル決済サービスの提供開始を発表している。これによりユーザーは、即座にビットコインの収益を自国通貨に変換、また他国にいる友人や家族に法定通貨を送金できるという。

また昨年7月には、シリーズBのラウンドで3500万ドルの資金調達を完了したことを発表しており、このラウンドにはスクウェア・エニックスが出資参加したことが明らかになっている。

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    参考:ZEBEDEE
    デザイン:一本寿和
    images:iStocks/Mikhail-Konoplev

    Source: https://www.neweconomy.jp/posts/325432