バイナンス口座への影響はなし
大手暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンス(Binance)が、年内に欧州経済領域(EEA)でのVisaデビットカードサービスを停止すると10月20日発表した。
発表によれば、Visaデビットカードサービスが停止するのは12月20日00:00(UTC)で、それ以降カードも購入できなくなるとのこと。なお顧客のバイナンス口座への影響はないという。
なお同カードサービスは、消費者が商品やサービスを購入する際に、暗号資産を法定通貨に換金して支払いができるというものだ。
バイナンスはまた、同カードでキャッシュバック・ボーナスを提供している。Visaデビットカードサービス停止による影響について、「成功した取引に対するキャッシュバックは通常通り配布される」とバイナンスは回答している。
また、今回のサービス停止は、昨年4月より発効されている「バイナンス難民クリプトカード(Binance Refugee Crypto Card)」にも影響するとのことだ。
なおこのカードは欧州経済領域(EEA)のバイナンスユーザーへ提供されていた物を、ウクライナ戦争の影響を受けEEAへ避難している難民用に発行したものである。
バイナンスは9月、アルゼンチン・ブラジル・コロンビア・バーレーンの4ヵ国における暗号資産カードプログラムを終了している。これは決済大手のマスターカード(Mastercard)が、同国におけるバイナンスとの提携を解消したためであった。
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参考:バイナンス
デザイン:一本寿和
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/347504