規制上の理由で
英投資管理会社のジュピター・アセット・マネジメント(Jupiter Asset Management)が、アイルランドの規制上の問題を理由に21シェアーズ(21Shares)の「21Shares Ripple XRP ETP(AXRP):リップルXRP上場取引型金融商品」への投資を中止したとフィナンシャル・タイムズが2月16日報じた。
報道によれば、ジュピターのゴールド&シルバーファンド(Gold & Silver fund)は、2023年上半期に21シェアーズの「AXRP」に258万ドル(約3億8700万円)を投資したという。なお投資の正確な日付は特定されていない。しかし、この投資は同社の「定期的な監視プロセス」によって摘発され、834ドル(約12.5万円)の損失を出す形で中止されたという。
なおこの中止の理由は、アイルランドの規制当局がUCITS(譲渡性証券の集団投資事業)ファンドでの暗号資産への投資を禁止しているためだという。なおUCITSは、欧州連合(EU)加盟国全体で投資信託を販売するためのルールを確立した規制の枠組みのことだ。
なおジュピターは、規制当局の介入やファンドへの影響はなかったと強調している。
UCITSファンドは、ポートフォリオの最大10%を非流動性資産で保有することができる。しかし、これらのファンドが暗号資産を含む商品に投資できるかどうかについては、欧州の規制当局によってルールが異なる。
ジュピターのゴールド&シルバー・ファンドは、アイルランド政府が投資に対する姿勢を発表する前に、暗号資産を保有していたと報じられている。
なおアイルランドの他にフランス、英国の規制当局が、UCITSファンドは暗号資産に投資できないとしている。一方でドイツでは、暗号資産ETPへのUCITSファンドの投資を認めているが、これは暗号資産の価値を1対1で反映した商品であることが条件だ。
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参考:フィナンシャルタイムズ
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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/371753