イーサリアム次期大型アップグレード「Dencun」、「Goerli」テストネットに実装完了

DencunがGoerliテストネットに実装

イーサリアム(Ethereum)の次期大型アップグレード「デンクン(Dencun)」が、テストネットの「ゴエリ(Goerli)」に実装された。イーサリアム財団(Ethereum Foundation)の開発者parithosh氏が、1月17日16:07(日本時間)に実装完了を報告している。

「デンクン」アップグレードは、実行層(EL:Execution Layer)の「カンクン(Cancun)」アップグレードとコンセンサス層(CL:Consensus Layer)の「デネブ」アップグレード、この2つのアップグレードを合わせた名称だ。

なお「デンクン」で注目されているのは実行層の「カンクン」アップグレードで実装されるEIP-4844「プロトダンクシャーディング」導入だ。

「プロトダンクシャーディング」は、イーサリアムのノードが一時的にオフチェーンデータにアクセス可能になる技術。これによりネットワークスループットが向上し、トランザクション料金の削減やスケーラビリティが大幅改善し、レイヤー2ネットワークがより低コストでトランザクションを発行可能になることが期待されている。

「デンクン」のメインネット実装は、第1四半期末に予定されている。それまでに残り2つのテストネットでの実装が控えている。

1月4日に行われた開発者による定例会議「ACDE#178(Execution Layer Meeting 178)」では、「セポリア(Sepolia)」および「ホルスキー(Holesky)」での実装がそれぞれ1月30日、2月7日に決定された。ただし現段階でこの日程は暫定的なものとなっている。

両テストネットへの最終的な実装日の決定は、1月18日に行われる次回の定例会議「ACDE#179(Execution Layer Meeting 179)」にて行われる予定だ。

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Source: https://www.neweconomy.jp/posts/364607